BTSの受賞スピーチ、ENHYPENら第4世代の台頭、Wanna One復活...「2021 MAMA」が象徴するものとは
- 韓流・海外スター
- 2022.01.11
昨年12月11日に韓国ソウルで開催された音楽の祭典「2021 MAMA (Mnet ASIAN MUSIC AWARDS)」。2年ぶりに有観客で催された同祭典は、エド・シーランの出演などもあり、K-POPの世界的な成功を象徴するような授賞式となった。
本年度ならではのトピックとして外せないのが、BTSの活躍だ。2021年も「Butter」と「Permission to Dance」が、ビルボードHOT100(米シングルチャート)で2作連続の初登場1位を獲得。米の3大音楽授賞式をも沸かした今年は、世界的にも"BTSの年"だったと言っても過言ではないほどの飛躍ぶりだった。
■プレゼンターに「賢い医師生活」「イカゲーム」「ヴィンチェンツォ」の主演俳優が揃い踏み!
そんなBTSの3年連続となる主要4冠の行方が注目された「2021 MAMA」はプレゼンターの豪華さでも話題に。「今年のアルバム賞(TikTok Album of the Year)」はチョ・ジョンソク(「賢い医師生活」)、「TikTok Worldwide Icon of the Year」はイ・ジョンジェ(「イカゲーム」)、「今年の歌賞(TikTok Song of the Year)」はソン・ジュンギ(「ヴィンチェンツォ」)と、今年を代表する韓流ドラマの主演俳優が務め、「今年の歌手賞(TikTok Artist Of The Year)」はK-POP界のレジェンドで女優のオム・ジョンファが登壇し、大役を担った。
彼ら以外にも、「イカゲーム」での悪役ぶりが反響を呼んだホ・ソンテ、「怪物」が高評価を得たヨ・ジング、アカデミー賞を賑わした『ミナリ』のハン·イェリら、錚々たる面々がプレゼンターとして登場。活況を極める韓流ドラマの勢いそのままの華やかさで、授賞式を彩った。
■3年連続で主要4冠に輝いたBTS!VTR出演で語ったARMYへのメッセージ
BTSは見事にこれらの主要4部門を受賞し4冠を達成。長期休暇中ということもあり、パフォーマンスで出演することは叶わなかったが、4冠達成の喜びを語るVTRが映し出されると、「この賞はARMYの皆さんと一緒に受け取る賞だと思います。大変な瞬間にBTSの音楽が少しでも慰めと希望になるようにもっと頑張ります」とコメント。ARMY(BTSのファンの総称)への心のこもった感謝の言葉は、SNSを中心に話題を集めた。
BTS以外にも数々のアーティストが受賞スピーチやパフォーマンスで多くの感動をもたらしたが、中でも今回のMAMAで大きな存在感を放ったのが、"第4世代"と呼ばれる近年デビューを果たしたグループだ。
Stray Kids(ヒョンジン)、TOMORROW X TOGETHER(ヨンジュン)、ITZY(イェジ) 、ENHYPEN(HEESEUNG)、ATEEZ(ウヨン)、aespa(カリナ)...と、第4世代を代表する6グループのメンバーが、ダンスパフォーマンスを繋いだ今回のオープニングも象徴しているように、通常のパフォーマンスとはひと味違う、創意工夫に満ちたステージを届けた。
■ITZY、TXT、スキズ、ENHYPEN、aespaら、勢いを増す"第4世代"の競演
第4世代の口火を切ったITZYは、全身ブラックの衣装を身に纏って登場し、「イカゲーム」の悪役として存在感を放った俳優ホ・ソンテとコラボステージを披露。「LOCO (MAMA ver.)」と「In the morning (MAMA ver.)」の曲間では、リュジンが悪党たちを相手にしたアクションを繰り広げると、ホ・ソンテを追い詰めるというストーリー仕立てのステージを見せ、ガールクラッシュな魅力を存分にアピールした。
ブラックスーツで登場し「Frost」と「LO$ER=LO♡ER」を歌唱した"TXT"ことTOMORROW X TOGETHER。ハイレベルなパフォーマンスの中でも楽曲の間のダンスブレイクでは、札束が舞い散る中、色気を伴った大人なダンスを披露。爽やかなイメージを裏切るようなギャップのある一面で、その成長ぶりを印象付けた。
また、"スキズ"ことStray Kidsは会場に巨大なモンスターが現れたことを伝えるニュース映像でスタートし、8人がパフォーマンスをしながらモンスターを退治していくという独創的なステージを披露。巨大な戦車の登場やギター型の銃でのダンス、火のついた剣での剣舞など、ド派手な演出で盛り上げた。
「男性新人賞(Best New Male Artist)」を受賞したENHYPENは、ラグビーボールを使ったダンスが見どころの「Tamed-Dashed (MAMA ver.)」で、メンバーがダンサーを飛び越えながらパスを回したり、ラグビーのタックルを盛り込んだり...と、よりパワーアップしたMAMA仕様のステージに。キレのあるパフォーマンスはそのままに、ENHYPENならではのフレッシュな爽やかさを振りまいた。
「女性新人賞(Best New Female Artist)」など2部門を受賞、新人にもかかわらず終盤にパフォーマンスが組まれるなど、その人気ぶりと破格の勢いを感じさせたのが、4人組ガールズグループのaespaだ。
まず中毒性の高い楽曲「Next Level」で一気にオーディエンスを掌握すると、「Savage」ではAR演出により"Black Mamba(世界を脅かす巨大な蛇)"と彼女たちのアバターがステージに登場。デビュー曲「Black Mamba」から連なるストーリーと、それぞれの分身となるアバター・ae(アバターアイ)で構成されるという自身のコンセプトを前面に打ち出した異色のステージを展開し、大いに魅力を見せつけた。
■3年ぶりに復活!Wanna Oneのメッセージと美しい演出で紡ぐスペシャルステージ
そんな第4世代の活躍と並び話題を集めていたのが、3年ぶりに復活したWanna Oneのステージだ。中国を中心に活動中のグァンリンを除く10人での出演となった彼らは、デビュー曲「Energetic」を披露。ブランクを感じさせないキレのあるダンスと伸びのある歌声を響かせて見せた。
さらに「Burn It Up」では目まぐるしくフォーメーションを変更する難しいダンスも完璧にパフォーマンス。MAMAのステージにかける思いをメンバーが語る映像や「Beautiful (PART III)」の新バージョンなど、この日のためだけの演出も飛び出す、特別なステージとなった。
そんな見どころ満載となった、2021年のMAMAの模様が「2021 Mnet ASIAN MUSIC AWARDS 字幕版」として1月29日(土)からMnetにて放送される。パフォーマンスはもちろんだが、感動のスピーチやプレゼンターによる軽妙なトークも字幕付きで楽しむことができるので、この機会に改めてチェックしたい。
文=HOMINIS編集部
放送情報
2021 Mnet ASIAN MUSIC AWARDS 字幕版
第一部
放送日時:2022年1月29日(土)22:30~
第二部
放送日時:2022年2月5日(土)22:30~
第三部
放送日時:2022年2月12日(土)22:30~
チャンネル:Mnet
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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