ジュノ(2PM)、ロウン(SF9)ら主演のロマンス史劇がトレンド!2021年のMBC・SBS・KBS演技大賞【受賞結果まとめ】
- 韓流・海外スター
- 2022.01.19
韓国地上波3局で放送されたドラマを総括する毎年恒例の演技大賞。今年も、「2021 MBC演技大賞」は12月30日、「2021 KBS演技大賞」「2021 SBS演技大賞」は12月31日の日程でそれぞれ執り行われ、受賞者たちの涙ながらのスピーチや喜びの声は、韓流ドラマファンの心をグッと熱くさせたに違いない。
各賞の行方はもちろんだが、"2021年の顔"となる旬のスター俳優や作品の動向からは、その年の韓ドラのトレンドも透けて見える。日本語字幕付きの日本初放送(放送順に紹介)が間近に控えるこのタイミングで、今一度各局の受賞結果を振り返ってみたい。(※受賞結果の一覧は最下段を参照)
■2021 KBS演技大賞/イ・ドヒョン、ロウン(SF9)ら成長著しい若手スターが台頭!
2021年は週末ドラマが人気を集めた印象のKBS。今回は、高視聴率を更新しながら韓国で現在放送中のラブコメホームドラマ「紳士とお嬢さん(原題)」(KBS Worldにて放送中)のチ・ヒョヌが初の大賞受賞となった。驚いた様子でステージに上がったヒョヌは「私がこのような大きな賞を受け取るとは思わなかった。大きな賞をくださり本当に感謝します。この賞は"紳士とお嬢さん"代表で受け取ったのだと思います。私の個人的な賞でなく作品賞です」と謙遜の言葉を述べた。
また、「Sweet Home -俺と世界の絶望-」の兄妹役で注目を浴びたイ・ドヒョン&コ・ミンシが切ないカップルを演じた「五月の青春(原題)」は最優秀男優賞など5冠を獲得したほか、「学校2021(原題)」で新人演技賞に輝いたキム・ヨハン(WEi)など、若手の活躍が目立っていた同局。中でも、日本人気が急上昇しているのはパク・ウンビン&ロウン(SF9)がピュアな宮廷恋愛を繰り広げた「恋慕」だ。最優秀女優賞ほか人気賞、ベストカップル賞などこちらも6冠に輝き、改めてロマンス史劇の強さを見せつけた。
■2021 MBC演技大賞/ジュノ(2PM)主演の「赤い袖先(原題)」が最多9冠を獲得!
2020年、「ストーブリーグ(原題)」でのSBS演技大賞受賞に続き、今回MBCでも大賞受賞という快挙を成し遂げたのは、「黒い太陽(原題)」(KNTVにて1月21日より日本初放送)のナムグン・ミンだ。国家情報院のエリートスパイが巨大な悪に立ち向かうという壮大なストーリーで、撮影には多くの時間を要したと壇上で語ったミン。スタッフや共演者への感謝の言葉を涙ながらに述べた後、交際を公表している女優チン・アルムに向けて、「アルム、僕のそばにいつもいてくれてありがとう。愛してるよ」とメッセージを送り、誠実な人柄を感じさせた。
そして、今年のドラマ賞や最優秀演技賞など同局最多の8冠に輝いたのは、第22代王イ・サンと女官の切ない愛を描くロマンス時代劇「赤い袖先(原題)」(第1・2話がKNTVにて3月11日に先行放送)だ。主演のジュノ(2PM)が除隊後の復帰作というブランクがあったにも関わらず、名君として知られるイ・サンの新たな姿を体現し、素晴らしい結果を残した。年末は「2021 MBC歌謡大祭典」(字幕版がKNTVにて2月27日に日本初放送)のMCまで務め、彼にとって2021年は挑戦の年となったのではないか。新たな代表作を手に入れ、俳優としても確実にスターの仲間入りを果たしたジュノの今後に改めて注目したい。
■2021 SBS演技大賞/マクチャンドラマの金字塔「ペントハウス」、時代劇「ホン・チョンギ」他ヒット作多数
前年度のSBS演技大賞で9冠に輝くも惜しくも大賞を逃した大ヒットドラマ「ペントハウス(原題)」。"マクチャンドラマ"という一大ジャンルを定着させ、驚異的な視聴率を誇った同作の第2作、第3作がついに完結を迎えた。「今回こそ!」と多くの期待通り、同作で狂気の演技を見せたキム・ソヨンが文句なしの大賞受賞となった。
大賞候補から競合ぞろいだったSBSだが、「模範タクシー(原題)」のイ・ジェフン、「One the Woman(原題)」(KNTVにて3月18日より日本初放送)のイ・サンユン、イ・ハニらは、最優秀演技賞として名を連ねることに。そして、大賞受賞作と並び、2021年のSBSドラマで存在感を放っていたのが、ファンタジーロマンス時代劇「ホン・チョンギ(原題)」(KNTVにて2月19日より日本初放送)だ。主演を務めたキム・ユジョンとアン・ヒョソプの"ケミ"が大きな反響を呼び起こした同作が、人気のバロメーターとも言えるベストカップル賞ほか、4冠に輝いた。
こうして振り返ると、各局とも、若手俳優たちの力演が光るロマンス史劇が勢いを見せているように思う。独特のセリフ回しや所作が要求される時代劇で実力を見せつけた彼らが、2022年も韓流ドラマ界をより引っ張っていってくれるに違いない。ぜひ最旬スター俳優のチェックと合わせて熱い受賞スピーチを楽しんでほしい。
文=津金美雪
【各局の受賞結果(抜粋)】
■2021 KBS演技大賞
【大賞】「紳士とお嬢さん(原題)」チ・ヒョヌ
【最優秀賞】
男優「警察授業(原題)」チャ・テヒョン、「五月の青春(原題)」イ・ドヒョン
女優「王女ピョンガン 月が浮かぶ川」キム・ソヒョン、「恋慕」パク・ウンビン
【人気賞】
男優「警察授業(原題)」ジニョン、「恋慕」ロウン(SF9)
女優「恋慕」パク・ウンビン、「王女ピョンガン 月が浮かぶ川」キム・ソヒョン
【ベストカップル賞】
「王女ピョンガン 月が浮かぶ川」キム・ソヒョン&ナ・イヌ
「学校2021(原題)」キム・ヨハン(WEi)&チョ・イヒョン
「ダリとカムジャタン(原題)」キム・ミンジェ&パク・ギュヨン
「五月の青春(原題)」イ・ドヒョン&コ・ミンシ
「恋慕」パク・ウンビン&ロウン(SF9)
「紳士とお嬢さん(原題)」チ・ヒョヌ&イ・セヒ
「警察授業(原題)」ジニョン&チャ・テヒョン
■2021 MBC演技大賞
【大賞】「黒い太陽(原題)」ナムグン・ミン
【今年のドラマ賞】「赤い袖先(原題)」
【最優秀演技賞】
<ミニシリーズ部門>
男優「赤い袖先(原題)」ジュノ(2PM)
女優「赤い袖先(原題)」イ・セヨン
<イルイルドラマ部門>
男優「二番目の夫(原題)」チャ・ソウォン
女優「二番目の夫(原題)」オム・ヒョンギョン
【新人賞】
男優「赤い袖先(原題)」カン・フン
女優「黒い太陽(原題)」キム・ジウン
【ベストカップル賞】
「赤い袖先(原題)」ジュノ(2PM)&イ・セヨン
■2021 SBS演技大賞
【大賞】「ペントハウス(原題)」シリーズ キム・ソヨン
【ディレクターズアワード】「その年、私たちは」チェ・ウシク、キム・ダミ
【最優秀演技賞】
<ミニシリーズ ファンタジー部門>
男優「模範タクシー(原題)」イ・ジェフン
女優「ホン・チョンギ(原題)」キム・ユジョン
<ミニシリーズ コメディ/ロマンス部門>
男優「One the Woman(原題)」イ・サンユン
女優「One the Woman(原題)」イ・ハニ
【新人賞】
男優「ペントハウス(原題)」シリーズ キム・ヨンデ、「ラケット少年団」ソン・サンヨン、「ラケット少年団」「模範タクシー(原題)」チェ・ヒョヌク
女優「ペントハウス(原題)」シリーズ ハン・ジヒョン、チェ・イェビン、「その年、私たちは」ノ・ジョンウィ
【ベストキャラクター賞】
「ホン・チョンギ(原題)」クァク・シヤン、「ラケット少年団」オ・ナラ
【ベストカップル賞】
「ホン・チョンギ(原題)」アン・ヒョソプ&キム・ユジョン
放送情報
2021 KBS演技大賞(字幕付き)
放送日時:2022年1月22日(土)15:00~
チャンネル:KBS World
2021 MBC演技大賞<字幕版>
放送日時:2022年2月20日(日)18:20~
チャンネル:スカチャン1(KNTV801)、KNTV
2021 SBS演技大賞<字幕版>
放送日時:2022年3月13日(日)18:20~
チャンネル:スカチャン1(KNTV801)、KNTV
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