「30だけど17です」(2018年)、「浪漫ドクター キム・サブ2」(2020年)と、ヒットドラマへの出演が続き、人気が急上昇しているアン・ヒョソプ。今年4月に27歳を迎える彼が初の時代劇に挑戦し、俳優として高い評価を得た作品が「ホン・チョンギ(原題)」だ。
「トキメキ★成均館スキャンダル」(2010年)「太陽を抱く月」(2012年)で知られるチョン・ウングォルのベストセラー小説が原作となる本作は、朝鮮時代に実在した天才女性絵師、ホン・チョンギと、昼は役人で夜は秘密組織の一員という盲目の青年、ハ・ラム(ヒョソプ)の恋模様が描かれるファンタジーロマンス時代劇。製作発表の席でウングォルのファンと発言していたヒョソプだが、今回の役づくりはどのように行ったのか?胸キュン必至のラブシーンが注目を集めたホン・チョンギ役のキム・ユジョンとの撮影裏話を含め、その舞台裏を語ってくれた。
――出演を決めたきっかけは?
「以前から時代劇というジャンルに興味がありました。チャン・テユ監督の作品が好きでよく見ていたので、一緒にお仕事できて光栄でしたし、どんな作品になるか興味を持ったのが一番大きな理由です。キム・ユジョンさんと共演できることもとても嬉しかったです」
――役柄とご自身で似ている点、異なる点は?
「僕が演じたハ・ラムは、とても器の大きい人物です。ハ・ラムは子どもの頃、ある悲運な事件によって視力を失い、長い間王室への復讐をもくろみながら宮殿内の書文観(天文観測を行う部署)で働いているというキャラクター。我慢強くて忍耐力があり、鋭い部分も持ち合わせた包容力のある人物なのですが、僕はハ・ラムに比べるともう少し人間味がありますね。似ている部分があるとしたら、落ち着いていてクールなところだと思います」
――印象に残っている場面・セリフは?
「今ちょうど思い浮かんだセリフがあるのですが、『すごく会いたかった』『だが私は今、お前のそばに行けぬ』というセリフです。これは、ハ・ラムがホン・チョンギへの気持ちを表したセリフなんです」
――初の時代劇の出演はいかがでしたか?
「時代劇というのは歴史的に存在した時代をフィクションとして創り上げた、また"別の世界"です。もちろん考証はありますが、僕たちが実際にその時代を生きたわけではないですから。そのため、当時の話し方や行動などをどう想像して作るかが第一の悩みでした。次に、話し方や語気が違うので、普段話すトーンと、時代劇のトーンの適度なバランスを取る努力をしました。それから当時の文化や思想が今とはかなり違い、歴史の勉強ももちろん必要でした。やはり初めて挑戦するジャンルだったので緊張しました。幸いユジョンさんは時代劇の経験が豊富ですし、監督も時代劇を手がけたことのある方でしたので、いろいろなアドバイスと協力を得ながら演じられました」
――キム・ユジョンさんとの初共演の感想は?
「ユジョンさんは、僕よりも経歴の長い大先輩ですし、経験が豊富な方なので、共演できたのはとてもありがたい機会でした。それに演技だけではなく人間的にも学ぶ点が多く、とても落ち着いていて話が通じる人でしたので、しっかりコミュニケーションを取りながら、作品を作っていけたのだろうと思います。思っていたよりも慎重なところのある方で意外でした」
――ホン・チョンギとのキスシーンが話題になりましたね。撮影時のエピソードがあれば教えてください。
「あれはたぶん...4月だったかな。僕の誕生日(4月17日)近くに撮影したのですが、ユジョンさんがサプライズケーキを用意してくれた記憶があります。それから傾斜のある所でキスシーンを撮影したんです。キスシーンを撮っていると段々顔が下がっていくので、気付いてみたら傾斜で僕が滑っていたんです(笑)。そんな大変さもありましたが、あの日は暑くも寒くもなく、楽しく撮影しました」
――今作がご自身に残したものは?
「堅固さですかね。この作品で自分が本当に強くなったと感じます。撮影が終わってからようやく感じることができたんです。挑戦の連続でしたし、忍耐力が必要な役であり作品でした。ひと回り大きく成長したと思いますし、今後の作品が楽しみです」
――今後の俳優としての目標は?
「いつも言っていることですが、僕の目標は"今を生きること"です。今、与えられていることに最善を尽くすことが僕の目標です」
――日本の視聴者に自宅でのオススメの過ごし方を教えてください。
「猫を飼ってください(笑)。猫でも犬でもペットがいると癒やされます。僕が飼っている猫の名前は"バウル"で、とてもありがたい存在です。共存関係なので、飼っているというよりも一緒に暮らしている存在です。僕が餌やおやつ、水をあげていますが、実際には僕が得ていることのほうがもっと大きいです。最近このような状況でつらい思いをしている皆さんにペットを飼うのをお薦めします」
文=HOMINIS編集部
放送情報
「ホン・チョンギ(原題)」インタビューSP
放送日時:2022年2月12日(土)23:45~
ホン・チョンギ(原題)
放送日時:2022年2月19日(土)20:00~
※毎週(土)20:00~
チャンネル:スカチャン1(KNTV801)、KNTV
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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