理想的なヌナカップル！「恋慕」の凛々しさから一転、ロウン(SF9)の甘え上手で強引な「後輩男子」

2021年末に最終回を迎えた後も、今なお注目を集めている韓国のロマンス時代劇「恋慕」(2021年)。様々な思惑が渦巻く宮廷の陰謀と切ないロマンスが絡み合った本作で、熱い視線が注がれているのが、SF9のビジュアル担当としても知られるロウンだ。韓服が映える彼の完璧なビジュアルもさることながら、過酷な運命を背負った男装ヒロインとの恋模様が多くの視聴者の心を掴んでいる。

ロウンが演じるのは、男装して世子(王位継承者)のイ・フィとして生きていくことになる主人公・タミの初恋の相手、ジウン。"彫刻男子"と称される美しいルックスと身長190cmのロウンは劇中で抜群の存在感を放ち、タミを演じた女優パク・ウンビンとの約30cmの身長差シーンに悶絶する人が続出！ロウンが歌唱を担当した、悲しくも切ない「恋慕」のOST「No Goodbye In Love」も話題を呼んだ。

初の本格時代劇は「恋慕」だが、その2年前、ヒロインの相手役を演じたドラマ「偶然見つけたハル」(2019年)の時代劇パートでもイケメンぶりを発揮したロウン。長い髪を凛々しく結い上げた姿や、切なげにヒロインを見つめる表情から自然と滲み出る、彼の色香に目を奪われた人も多かったはずだ。

そしてその後、"国民の年下男子"として大ブレイクを果たしたのが、主演ドラマ「先輩、その口紅塗らないで」(2021年)。意味深なタイトルを掲げた大人のラブロマンスとなる本作で、ロウンが演じているのは、化粧品会社の入社1年目で容姿端麗＆仕事もできる理想の部下、チェ・ヒョンスン。就職活動中に出会ったバリキャリヒロインの先輩・ソンアを一途に想い続ける後輩男子、というキャラクターだ。

韓国でもヒット続きのヌナカップル(「美しいヌナ(お姉さん)」×年下男性のロマンス)だけに、期待に胸を膨らませて見始めた視聴者も多かったことだろう。ヒョンスンはその"需要"を完璧に満たす年下男子っぷりで、脇目も振らず憧れの先輩・ソンアへのピュアでストレートな感情をぶつけていく。

ソンアが社内恋愛をしている相手であるチーム長の二股を偶然知ったヒョンスンが、いつも逢瀬の時にだけ塗る口紅を指で拭いながら、「先輩、この口紅塗らないで」と言うシーンは胸のトキメキが止まらない。そして「先輩が好きです」とソンアに思いを告げると、ヒョンスンはここから猛アプローチを開始。二股をかけていたチーム長に対しても、「オレの女だ。帰れ」と強い口調で立ちはだかり、徐々に"年下"を感じさせない頼もしい男へと成長していく。

イケメンで仕事もできて、さらに自分を心から愛してくれる"理想の彼氏"――女性の願望がそのまま再現されたヒョンスンという人物像。ロウンの自然な演技によって、その魅力は何倍にも膨れ上がり、「ヒョンスンのような年下彼氏が欲しい」と、誰もが夢見てしまうことだろう。

周囲には秘密のオフィスラブ、遠距離恋愛、胸キュン必至のキスシーン...と、「先輩、その口紅塗らないで」にはロマンスには欠かせない刺激的な要素もてんこもり。どこか禁欲的な「恋慕」の韓服姿に惚れ込んだ人には、現代劇で見せるロウンのリアルな恋愛模様に魅せられること必至。彼の美しいビジュアルを思う存分堪能しながら、その切ないロマンス演技にも改めて注目してほしい。

文＝川倉由起子

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