海外ドラマ「THE GREAT ~エカチェリーナの時々真実の物語~ シーズン2」が日本での独占日本初放送が決定した。本作は『女王陛下のお気に入り』でアカデミー賞にノミネートされたトニー・マクナマラが送り出す、18世紀のロシア宮廷を舞台にした、ジャンルを超越するアンチ・ヒストリードラマ。
シーズン2は、エカチェリーナがクーデターを起こしてから4ヶ月が経過し、負けを認めず籠城していた夫ピョートルが空腹に耐えかねてついに降伏、エカチェリーナは念願の帝位を手に入れる。
ピョートルの子供を身ごもっている今、彼女が命を狙われる危険はないが、子供が産まれるまでに能力を証明して女帝としての地位を固めなければ未来は危うい。そのためエカチェリーナは、参謀オルロと将軍ヴェレメントフとともにロシアの近代化を推し進める政治改革に着手する。
だが、女性教育の学校を始めても生徒は集まらず、宮廷で味方を増やそうとしても周りは反対意見ばかりで厳しい現実に打ちのめされる。そんなエカチェリーナに対しピョートルは軟禁生活を送りながらも彼女とお腹の子供に愛情を示し――と展開が気になる内容だ。
スーパー!ドラマTV #海外ドラマ☆エンタメにて5月9日(月)より独占日本初放送されるのに先駆け、エカチェリーナ役のエル・ファニングにインタビューを敢行。彼女に本作での撮影エピソードや過去に来日したときの思い出などを語ってもらった。
──シーズン2ではエカチェリーナが権力を得るところからスタートしますが、権力者となった後の彼女を演じる上で、シーズン1とシーズン2で演技方法に変わったところはありますか?
「演技方法は変わっていませんが、エカチェリーナはシーズン1の頃から大きく成長していると思います。シーズン1では、とても繊細で、ロマンチストな若い少女でした。そこから、冷酷で力強いリーダーになっていく様子が描かれました。
シーズン2では、彼女がついに念願叶って権力を得た状態から始まります。シーズン2の彼女のテーマは、その権力をどう使うのか?ということ。彼女はこのシーズンで、この国を変えられるのかということを試みていき、そこでは様々な困難や障害にぶつかっていくことになります。
私もエカチェリーナと共に成長したので、演技方法を変える必要はありませんでした。彼女のように自信もつけましたし、演技を通じて多くを学びましたからね」
──シーズン1を終えて見つけた、作品の新しい一面はありましたか?
「このドラマで私たちはギリギリの綱渡りをやっていると思います。ダークでひねりの効いたコメディでありながら、ハラハラドキドキのエモーショナルなドラマでもある。だから、私を含めたキャスト全員、綱渡りをやっている感覚です。皆さんにも、このドラマの作風を気に入っていただけたら嬉しいです。独特の世界観だと思います。
コメディ要素の場面は慣れるまで大変でしたが、シーズン1でコメディへの適応方法を身につけたので、今では自信があります。コメディとのバランスの取り方は、ピョートル役のニコラス・ホルトにも随分助けてもらっています。彼はコメディのリズムやタイミングの配分が上手ですから、私たちキャストは彼からたくさん学びました」
──ニコラス・ホルトといえば、シーズン2からは彼も製作総指揮として参加していますね。制作総指揮としての彼をどう評価しますか?
「素晴らしいですよ。彼のことは人として大好き。彼はとても特別で、このシリーズを一緒にやるなら、彼以外考えられない。すごく仲良しで、一緒にいると安心できるし、お互いに支え合っていると思います。
彼、シーンやキャラクターについても素晴らしいアイデアも思いつくんです。彼の演じるピョートルは本当にすごいんですよ。脚本でピョートルを読んだ時は『彼のこと嫌いだな』って思うけれど、ニック(ニコラス・ホルト)が演じたら好きになっちゃう。すごく魅力的で、私ですら『死なないで!エカチェリーナに殺させるなんて無理!』って思ってしまう。エヘヘ(笑)。特にシーズン2ではラブストーリーもあって、ストーリーも複雑になっていきますから、今まで以上のものが観られます。
ニックもこの業界での仕事が長いんですよね。私もニックも子役として育ったから、現場への向き合い方もすごく似ているし、仕事のやり方もすごく似ている。彼はすごくスマートで、彼がプロデューサーとして参加してくれて幸せです」
──エカチェリーナは妊婦となりましたが、これによって夫との関係は変わるのでしょうか。家族らしくなっていくのでしょうか?
「家族や、親になっていくということは、まさにシーズン2の大きなテーマです。このシーズンでは、ジリアン・アンダーソンがエカチェリーナの母親役で参加しているのですが、母親と一緒にいるエカチェリーナの姿も見られます。エカチェリーナが子を設け、母親になっていく姿が描かれますよ。
彼女は妊婦でありながら、国の母でもあります。エカチェリーナはそういったことに向き合うのですが、これは演じていて楽しかったですね。私は妊娠したことがありませんし、出産も経験していませんから、演技に不自然なところはないか、自分の母親にいろいろ聞きました。
メイクアップ部門には膨らんだお腹の装具を作っていただいて付けていたんですが、それが重たいので、キャラクターの身体面を理解するのに役立ちました。シーズン2での私は、ほとんど妊婦の状態です(笑)」
──シーズン1から製作総指揮として関わってきて2シーズン目となりますが、いかがですか?
「誇らしいです。このドラマへはすごく熱心に取り組んでいます。ドラマの立ち上がりから参加していて、それが形になっていき、どんどん成長していくのを見てきていますから。新型コロナウイルスのパンデミックが始まった頃に、姉(ダコタ・ファニング)と製作会社を一緒に立ち上げたこともあるので、プロデュース業へのやる気も増しています。
このドラマで2シーズンを手掛けたことで、自信もつきました。プロデューサーとして成長したと思います。編集の工程も見て、意見も出すようになりました。こういった製作舞台裏に携わったことで、より細かなところにも気を配れるようになりました。そういった気付きが、私にとっては貴重でしたね」
──当時の宮廷で、妊婦はどのように過ごしていたのでしょうか。現代との違いはありますか?
「このドラマは史実にすごく正確というわけではないのですが、トニー(・マクナマラ、脚本家)は史実を時々取り入れています。当時は、お腹の周りにコルセットをつけていたそうですよ。最初に聞いた時は信じられませんでしたね。痛すぎるでしょって。
劇中ではエカチェリーナの出産シーンがあるんですが、宮廷にいる全員の前でお産をしなくちゃいけないんですね。当時はそういうやり方だったそうです。妊婦の女性にとってどれほど屈辱なことだったか、想像もつきません。良いことではなかったと思います。辛かったと思う(苦笑)」
放送情報
「THE GREAT ~エカチェリーナの時々真実の物語~ シーズン2」
放送日時:2022年5月9日(月)22:00~ ※独占日本初放送
【二カ国語版】毎週(月)22:00~ ほか、【字幕版】毎週(火)0:00~ ほか
チャンネル:スーパー!ドラマTV #海外ドラマ☆エンタメ
※放送スケジュールは変更となる場合があります
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