ドキュメンタリー映画が初公開!「永遠の妖精」オードリー・ヘプバーンの色あせない魅力

「パリの恋人」
「パリの恋人」

"永遠の妖精"と呼ばれ、美の概念を変えるような革新的な存在として名声を得たオードリー・ヘプバーン。ハリウッド黄金期の伝説的スターと称される彼女の独自の流儀やライフスタイルは、今なお多くの人々にインスピレーションを与えている。5月6日(金)からは初のドキュメンタリー映画『オードリー・ヘプバーン』も公開されるなど、死後30年近く経っても色あせない人気ぶりを伺うことができる。

この映画に合わせ、4月23日(土)〜4月30日(土)にかけてスターチャンネルで「『オードリー・ヘプバーン』公開記念!名作特集:麗しのオードリー2022」と題した名作特集が実施され、『ローマの休日』『シャレード(1963)』『マイ・フェア・レディ』などの代表作が全8本放送される。

ドキュメンタリーの公開で再び注目が集まるオードリー・ヘプバーン(「昼下りの情事」)
ドキュメンタリーの公開で再び注目が集まるオードリー・ヘプバーン(「昼下りの情事」)

(C) 1957 Metro-Goldwyn-Mayer Studios Inc. and Warner Bros., Inc. All Rights Reserved.

今回公開されるドキュメンタリーにはオードリーに関わりがあった人物たちへのインタビューも収められているが、オードリー最後の出演映画『オールウェイズ』で共演したオスカー俳優リチャード・ドレイファスもその一人。「"昔の役柄は個性がない"とみんな言うが、オードリー以上の個性の持ち主がいたか」と語るように、オードリーはさり気なくも強烈な個性を振りまき、スクリーンをかっさらってしまうほどの存在感を見せた。

「ローマの休日」
「ローマの休日」

初の主演作で24歳にしてアカデミー賞主演女優賞を受賞し、彼女の名を世界に知らしめることになった代表作、それが1953年の『ローマの休日』(4月23日(土)放送)だ。本作で演じたのは、ローマを訪問した際に宿を抜け出し、身分を隠しながらアメリカ人記者とお忍びデートを重ねることになる某国の王女アン。

オードリーは、ローマの名所を満喫するアンの無邪気さとそれでも隠すことができない気品、自分のキャリアのために生きる気高さを絶妙なバランスで表現した。ロングヘアーをバッサリ切り、サイドをカールさせた画期的な"ヘプバーンカット"や、シャツにフレアスカート、太ベルトを合わせるファッションなど、唯一無二の佇まいを活かしたスタイルも含め、彼女にしか演じることのできなかった役だといっても過言ではない。

「シャレード(1963)」
「シャレード(1963)」

(C) 1963 Universal Pictures, Inc. & Stanley Donen Films, Inc. All Rights Reserved.

ケイリー・グラント共演のロマンティックサスペンス『シャレード(1963)』(4月27日(水)放送)では、亡き夫が隠した大金を巡る争奪戦に巻き込まれるレジーナを演じ、予想外の事態に翻弄されながらも、金目当てに擦り寄ってくる男たちに対峙する毅然とした女性像をジバンシィのクールなファッションを身にまとって体現。大女優ならではのオーラ、余裕ありげな表情など、ミステリーの中にユーモアを盛り込んだ本作ならではの、軽妙で小洒落たテイストを汲んだ演技はさすがだ。

「マイ・フェア・レディ」
「マイ・フェア・レディ」

(C) 2020 Paramount Pictures. All Rights Reserved.

さらにその翌年の名作ミュージカル『マイ・フェア・レディ』(4月28日(木)放送)では、上流階級の男性の導きで貧しい花売り娘から洗練された女性へと変身させられるイライザを熱演。物語の前半では粗野で乱暴な姿というイメージとはかけ離れた演技を見せたかと思えば、レッスンに苦しみ、それでも次第に身についていく言葉遣いに喜びを感じ...と、幅のある姿を見ることができる。

贋作画家の娘に扮し、探偵と恋のさや当てを展開する『おしゃれ泥棒』(4月30日(土)放送)では軽妙に愛嬌を振りまき、夫婦の再生を描いた『いつも2人で』(4月29日(金)放送)では倦怠な一面を覗かせ、『噂の二人』(4月26日(火)放送)では悲劇に見舞われる女性の悲哀を漂わせる...オードリーはその類稀なる存在感と実力で"スターとしての名声"を築き上げてきた。

「おしゃれ泥棒」
「おしゃれ泥棒」

(C) 1966 Twentieth Century Fox Film Corporation.

「いつも2人で」
「いつも2人で」

(C) 1966 Twentieth Century Fox Film Corporation.

スクリーンでの大女優としての姿とは裏腹に、実生活では愛に恵まれない辛い時期も。『オードリー・ヘプバーン』ではそんな彼女の本当の姿にスポットを当て、幼少期に経験した父親による裏切り、第二次世界大戦という過酷な状況で育った過去がトラウマとなり、幾度の離婚を繰り返して愛に破れていく彼女の姿にも迫っていく。

しかし息子のショーン・ヘプバーン・ファーラーが「母はいつも自分に欠陥があると感じていたようだが、そんな心の傷を愛に変化させた」と語るように、後年は恐怖や憎しみに溢れる世界で愛の重要性のために立ち上がり、ユニセフ国際親善大使として精力的な活動を展開。自身が得られなかった愛を、子どもたちへ与える立場になっていた。

「人間愛に溢れ、人生への感謝を持ち続けていた」ミタ・ウンガロド(家族ぐるみの友人)
「初めて会った時世界的なスターに見えなかった。素敵な女性だと思った」アンドリュー・ウォルド(家族ぐるみの友人)
「彼女と一緒にいると女優という感じではなく家族といるようだった」ニロ・イアコポーニ(オードリーのメイクアップアーティスト)

名声の裏側には、これらの近しい人たちが語るようなオードリーがいた。この姿があったからこそ、どんな時代でもその魅力は色あせず、人々に愛され続けるのだろう。

「噂の二人」
「噂の二人」

(C) 1961 Metro-Goldwyn-Mayer Studios Inc. All Rights Reserved.

文=HOMINIS編集部

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放送情報

名作特集:麗しのオードリー2022
放送日時:2022年4月23日(土)21:00~
※6日連続放送(全6作品)
チャンネル:スターチャンネル2
放送日時:2022年4月29日(金)11:00~、30日(土)10:45~
※2日連続放送(全2作品)
チャンネル:スターチャンネル1
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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