2022年、今一番注目すべき俳優！イ・ドヒョンとは？｜Kカル！

同じ世代の俳優たちの中でもピカイチの演技力を持つ"色のある俳優"イ・ドヒョン

2022年、注目すべき俳優の1人がイ・ドヒョンさん。2017年に『刑務所のルールブック』でチョン・ギョンホさん演じるジュノの学生時代役でデビュー。『30だけど17です』では高校の運動部3人組の1人として出演するなど、ゆっくりと着実にキャリアをのばし、『18アゲイン』で待望の初主演。"見た目は高校生、中身はおじさん"という役をたくみな演技で表現し、『百想芸術大賞』新人演技賞を受賞しました。イ・ドヒョンさんの出る作品は、どれもヒットしているところをみると、台本を見る目の良さを感じます。

そんなイ・ドヒョンさんが出演したドラマ『メランコリア』が5月からMnet Japanで放映されます。今作は、数学の才能を隠してひっそりと生きる天才高校生と、数学を愛する数学教師が心を通わせていくヒューマンストーリーで、イ・ドヒョンさんは、心に傷を抱える数学の天才高校生スンユを演じています。強く印象に残ったのは、イム・スジョン演じる数学教師と一緒に黒板に向かい、朝まで数学の問いを解き続けるシーン。スンユの姿からは、「誰にも理解されてこなかった孤独な天才の苦悩」と、「消そうとして消えなかった数学への熱い思い」がひしひしと感じられると同時に、解読という絶頂に向かって、夢中になる2人の姿が、まるで1つの愛の交尾に見え、美しいエロさを感じました。

イ・ドヒョンさんの第一の魅力といえば、同じ世代の俳優たちの中でもピカイチの演技力。派手な演技は全くなく、観る者の心の中にスッと入っていく抑えた演技は心地いいものです。演技力に続くのが、薄口の品のある顔立ちと気高さを感じる佇まい、ふわりと薫る色気。加えて、両方の口角がグググっと上がる笑顔もときめきます。立っているそれだけで絵になって、笑っているだけで周りに花が咲く。それが、イ・ドヒョンさんの魅力です。彼の気品をワンランクアップさせているのが、深みのある低音ボイス。実は、この美声、自らの努力で得たものなんだとか。彼は浪人生活を経て中央大学の演劇映画科に進んでいますが、予備校入学前、自主的に「発声」と「発音」の特訓をして、声を変えたんだとか。それが今の俳優人生にこんなにも生きるとは、誰が想像したでしょうか。

20年に『知ってるお兄さん』にゲスト出演した彼を見て、とても驚きました。なぜなら、演技をしている時の印象とは異なり、ノリがよく、アドリブ力があり、バラエティ力も満点だったからです。聞けば、学生の頃、特技自慢大会には必ず出場していた程のサービス精神の持ち主。『知ってるお兄さん』でも、モダンダンスとテクノダンスを準備してきて披露し、場を盛り上げていました。番組打ち合わせで「僕、これできます！」「これやります！」と言っている姿が目に浮かぶような、前のめり感たっぷりの姿がかわいくて、またまた好きになってしまいました。

意外ですが、時代劇は未経験。品のある顔立ちと直角型の広い肩とは、韓服も絶対お似合いになると思うので、ぜひ観てみたいものです(特に、後ろ手組み姿！)。気品とお茶目さを兼ね備えた、数少ない"時代劇美男子"になること間違いありません。

とはいえ、まずは『メランコリア』。天才高校生役でイ・ドヒョンさんの魅力を感じてみてください。

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