2008年5月の韓国デビューから丸14年を迎えるSHINee。入れ替わりの激しいK-POP界において、"レジェンドアイドル"となった今も最前線の活動を続けているグループは本当に稀だ。そんな彼らのデビュー14周年に合わせて、SHINeeメンバーが出演する約20ものライブやバラエティ番組をセレクトした特集が、Mnetにて「今月のアーティスト<SHINee>」として5月から1ヶ月にわたり放送される。
言わずと知れた実力派パフォーマンスチームのSHINeeだが、ステージとはまた違う魅力が満載のバラエティも人気だ。「SHINeeの年下の男の子」(2008年)は、デビュー直後の初々しい彼らの姿が詰まった必見バラエティだ。
デビュー曲「Replay」の歌詞のように、きれいなお姉さんが年上彼氏と1週間だけ別れて、"年下彼氏=SHINee"のメンバーと楽しいデートを繰り広げる。当時、まだ中学生だったマンネのテミンはもちろん、芸能界の右も左もわからない頃のSHINeeは超貴重。ぎこちなくも一生懸命にお姉さんの気を引こうとあの手この手で奮闘する姿に思わず笑みがこぼれるに違いない。
垢抜ける前の"原石"だった頃の素顔が見られるのが「SHINeeの年下の男の子」なら、そこから進化&成長を遂げたデビュー10周年の"到達点"が初単独リアリティ番組「SHINee's BACK」(2018年)。当時は、様々な出来事を乗り越え、より深い絆を携えてカムバックした頃だ。10年間のヒット曲のタイトルに合わせてカムバック過程をリアルに描くと共に、当時の最新アルバム『The Story of Light』を通じて、ファンに伝えたいことや今後の未来について語っている。
その後、年上メンバーのオンユ、KEY、ミンホが兵役に就いていた期間は、"兄"たちの不在を守るべく、テミンはソロ活動を精力的に展開。そして2020年に3人が除隊し、2年半ぶりに"完全体"でのカムバックを果たした際に挑んだのが、2021年の「SHINeeのスタートアップ」だ。
韓国7枚目のフルアルバム『Don't Call Me』のヒット祈願として制作された同番組は、彼らが芸能事務所の社員に変身し、所属アーティスト"SHINee"のカムバックを盛り上げるため奮闘するというユニークな内容。歴代の名曲をアレンジしたり、話題のクリエイターと映像制作でコラボしたり、4人のアイデアが基になった新鮮なチャレンジが楽しめる。デビュー当時の髪型に扮した爆笑コントパートやゲスト出演した東方神起・ユンホとの気さくな掛け合いも微笑ましく、見逃せないショットの連続だ。
現在のSHINeeは、ちょうど1年前の5月末からテミンが兵役に就いており、グループ活動は再び休止中。グループの絶対的エースであり、抜きん出たダンスの実力を持つテミンのパフォーマンスがそろそろ恋しくなってくる...。そんな人には、アイドルの素顔と本音に迫るドキュメンタリーで、"ソロアーティスト・テミン"の多面的な姿が収められた「D-cumentary テミン編」がおすすめだ。
いつも笑顔でほんわかした雰囲気のテミンだが、その実、自分のビジョンや意見をしっかり持った妥協なき一人のアーティスト。強い信念があってこそ生み出されるカリスマ性を同番組全体から感じてほしい。テミンの比類なき才能は、「2020 MAMA ベストパフォーマンス テミン 出演回」でも体感できる。唯一無二の表現力が魅せる、研ぎ澄まされた芸術品のようなステージは圧巻の一言だ。
全員が初々しい少年のようだったデビューから5月で丸14年――様々な困難を共に乗り越えてきたメンバーの結束の固さは韓国でも有名だ。全員で寮生活をしていた頃から共に切磋琢磨してきたその関係性は、今回ラインナップされている様々なリアリティ番組からも窺える。少し気が早いようだが、デビュー15年目のアニバーサリーイヤーを前に、テミンを加えた完全体での姿が今から待ち遠しい。
文=川倉由起子
放送情報
今月のアーティスト<SHINee>
D-cumentary テミン編
放送日時:2022年5月5日(木)20:00~
SHINee のスタートアップ
放送日時:2022年5月6日(金)23:45~
2020 MAMA ベストパフォーマンス テミン 出演回(#1)
放送日時:2022年5月9日(月)14:30~
SHINee の年下の男の子
放送日時:2022年5月12日(木)14:30~
SHINee's BACK
放送日時:2022年5月14日(土)0:00~
チャンネル:Mnet
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