6月に日本デビュー5周年を迎え、初のベストアルバム『THE BEST ~Dear Fantasy~』のリリースも6月29日(水)に控えているSF9。今年1月には、約2年5ヶ月ぶりのオフライン公演となった「2022 SF9 LIVE FANTASY #3 IMPERFECT」を韓国・ソウルで開催し、大成功を収めたことも記憶に新しい。
SF9は、FNCエンターテイメント初のデビューサバイバル番組「d.o.b-DANCE or BAND-」を機に、2016年10月に韓国デビュー。数々のヒットドラマに出演するCHA NI(チャニ)やRO WOON(ロウン)ら、俳優としての成長も著しい個性豊かな9人のメンバーが揃うボーイズグループで、平均身長180cmを超える長い手足を生かしたダイナミックなパフォーマンスが持ち味だ。
「2022 SF9 LIVE FANTASY #3 IMPERFECT」でもモデル集団のような彼らの一挙手一投足にFANTASY(ファンの呼称)は魅了されたことだろう。ド派手な火花と共に制服姿で登場した9人は人気曲「Shadow」でコンサートの幕を開け、リズミカルな群舞が特徴の「Love No.5」、10thミニアルバム『RUMINATION』のタイトル曲「Trauma」などを披露した。
序盤はダークかつミステリアスなナンバーで畳み掛ける構成に。はだける衣装からは、激しく動くたびに鍛え抜かれた肉体美が見え隠れし、アダルトな魅力でシビれさせる。特に、日本5枚目のシングル曲であり、後半で披露されたヒップホップ・チューン「RPM」は、ゾクゾクするような完成度の高い演出が圧巻。JAE YOON(ジェユン)とDA WON(ダウォン)がシャツのボタンを引きちぎって腹筋を披露する場面もあり、会場を大いに湧かせた。
多彩なメンバーが揃うだけに、その個性が合わさったときに生まれる爆発的なパワーが魅力のSF9。人数は多いが、一人一人が"粒ぞろい"であることを深く実感させられるのがソロやユニットのステージだ。RO WOON(ロウン)は韓国の有名なフォークシンガー、キム・グァンソクの名曲をソロで熱唱。先ほどまでの野性味溢れるダンスからは想像できないほど柔らかく情感たっぷりの歌を響かせる。
ほかにも、CHA NI(チャニ)が自身の出演ドラマ「女神降臨」のOST「Starlight」、IN SEONG(インソン)がIUの「My Sea」を歌い上げるなど、メンバーたちのソロ歌唱には魅了されること必至だ。
また、YOO TAE YANG(ユテヤン)、HWI YOUNG(フィヨン)、CHA NI(チャニ)の3人はユニットを結成し、自作曲「LOVE THE WORD」を披露。ラップも取り入れたスタイリッシュなパフォーマンスは前衛的で、彼らのクリエイターとしての可能性も感じることができるだろう。計29曲の緩急に富んだライブは、SF9ならではの雄々しさと独創的なパフォーマンスに溢れており、最後までに飽きさせないセットリストが圧巻だ。
躍動感たっぷりのライブで湧かせるSF9だが、ステージ以外でもそれぞれの個性を生かした俳優活動も活発だ。グループで最も身長の高いRO WOON(ロウン)は、初の主演ドラマ「偶然見つけたハル」や、日本でも注目を集めたロマンス時代劇「恋慕」が評判を呼び、7月には初の来日ソロファンミーティングが控えるほどの人気ぶり。
また、子役出身であり、「SKYキャッスル~上流階級の妻たち~」や「女神降臨」などヒット作が続くCHA NI(チャニ)が、HWI YOUNG(フィヨン)と共演したロマンティックコメディ「MIRACLE/ミラクル」も注目の1作。「女神降臨」のカン・ミナがヒロインを演じていることも注目で、CHA NI(チャニ)が世界的スーパースターのルイス、HWI YOUNG(フィヨン)がトップアイドルグループ「n&s」のメンバー・シウ役をナチュラルに体現している。それぞれキャラを地でいくようなキャスティングの妙と芝居は必見だ。
ステージで唯一無二の光を放つアイドル活動はもちろん、俳優としての評価も近頃は高まりつつあるSF9のメンバーたち。層の厚いメンバーが揃うだけに、今後の活躍から目が離せない。
文=川倉由起子
放送情報
2022 SF9 LIVE FANTASY #3 IMPERFECT
放送日時:2022年6月5日(日)14:30~
SF9 2019 1st Hall Tour in Japan -RPM-
放送日時:2022年6月12日(日)14:15~
MIRACLE/ミラクル
放送日時:2022年6月23日(木)23:00~(第1話よりアンコール放送)
チャンネル:衛星劇場
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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