NiziU、STAYC、Kep1erらが揃い踏み！韓・日・米で開催された「KCON 2022 Premiere」の盛況ぶり

現在グローバルチャートを席巻しているK-POP。その右肩上がりの人気ぶりを象徴しているのが、2012年にアメリカから始まり、アジア、中東、ヨーロッパ、中南米など世界中で110万人以上の観客を集めてきた世界最大級のKカルチャーフェスティバル「KCON」だ。

今年10周年を迎え、8月19日(金)～21日(日)には「KCON 2022 LA」も開催予定。つい先日には、ENHYPENやITZYら、今勢いのある第4世代グループが名を連ねた出演者ラインナップが発表され、話題を集めたばかりだ。

今年5月には、約2年ぶりにオフラインで開かれた「KCON 2022 Premiere」が、韓国・日本・アメリカの3ヶ国で3週間に渡って開催。合計5万人が来場した一方で、オンラインでも配信するというハイブリット型で展開された今回は、デジタルで観覧した観客が世界171の地域で約600万人が視聴するほどの大盛況となった。

■初の海外ステージに挑んだNiziU、事務所の先輩・TWICEのカバーも！

その口火を切ったのが5月7日・8日、ソウルのCJ ENMセンターで行われた韓国公演だ。フォトゾーンで写真と映像を撮影しながら与えられたミッションを遂行するスタンプラリーイベントや、撮影した写真と映像を個人SNSにアップロードする「＃(ハッシュタグ)チャレンジ」など、"QUEST"というコンセプトのもと、Z世代を意識した多様なプログラムが用意されたコンベンションが大賑わい。そして何より注目を集めたのが、KEY(SHINee)やMONSTA Xら、延べ14組のアーティストが出演した夜のステージパフォーマンスだ。

中でも日本から熱い視線が注がれたのが、7月20日(水)にリリースされる3rdシングル「CLAP CLAP」や7都市15公演を巡る1stツアーが話題を呼んでいるNiziUだ。

当日はRIOの体調不良により8人でDay2に登場した彼女たちは、チェックを基調とした衣装に身を包んで登場すると、当時リリースしたばかりの「ASOBO」を英語バージョンでパフォーマンス。曲が終わるとリーダーのMAKOが意気込みを韓国語で語ったほか、他のメンバーも韓国語、日本語、英語で代わる代わる挨拶し、初の海外ステージとなった大舞台で自身の魅力をアピールした。

さらに「Make you happy」を韓国語で、「Take a picture」を英語で堂々とパフォーマンスしたほか、事務所の先輩であるTWICEの「Dance The Night Away」もカバーし、笑顔溢れるステージを展開。MEET＆GREETのコーナーではお題に合わせたポーズを同時に取って一致を目指す「一心同体クイズ」にも挑戦し、会場を笑いに包んだり、ファンの声援に応じる余裕をのぞかせたりと、韓国での初ステージで充実の時間を過ごした。

■STAYCが「DDU-DU DDU-DU」(BLACKPINK)をカバー！Kep1erの新人離れしたステージも

同じく「KCON」初出演となったのが、2020年11月のデビュー以来、楽曲を発表するごとに音楽チャートを賑わせている6人組ガールズグループのSTAYC。メンバーの誰もが高い実力とビジュアルを誇り、全員センター級とも称されている彼女たち。ヒットを記録している「RUN2U」や「ASAP」、「STEREOTYPE」とベストヒット的なセットリストでフレッシュな魅力を振りまいた一方で、BLACKPINKの「DDU-DU DDU-DU」カバーでは大人びた表情も見せるなど、高いパフォーマンス力を証明した。

またK-POP界を代表するガールズグループが激しいバトルを繰り広げるサバイバル番組「QUEENDOM 2」からは、Day1にBrave Girls、VIVIZ、今月の少女(LOONA)、続くDay2にはKep1er、宇宙少女、ヒョリンら、番組でしのぎを削り合う6組が登場。特に、Kep1erはデビュー曲の「WA DA DA」を番組でも披露したアレンジバージョンでパフォーマンスし、日本人メンバーのヒカルをセンターとした激しいダンスブレイクを見せるなど、新人離れしたカリスマ性を発揮した。

■約3年ぶりのオフライン開催に沸いた「KCON 2022 Premiere」の日本公演

韓国公演の1週間後、5月14日・15日に幕張メッセで開催された日本公演は、約3年ぶりのオフライン開催とあって大盛況。韓国同様、こちらもZ世代向けのプログラムも多く、K-POPファン特有の文化でもある"コーヒーカー"をコンセプトにカスタムドリンクを提供する「DUGEUN DUGEUN CAFE」や、アーティストとファンが身近に交感できるファンミーティングプログラム「DUGEUN DUGEUN HUNTER」といった様々な企画が満載で、訪れたファンが思い思いにKカルチャーを楽しむ姿が印象的だった。

またコンサートでは、円神(ENJIN)、INI、JO1、OCTPATH、OWV、TO1(※映像出演)が2日間に渡って出演。日本を代表する韓流MCの1人である古家正亨と、IZ*ONE(アイズワン)出身の矢吹奈子(Day1)、本田仁美(Day2)がMCを務める中、サバイバル番組「PRODUCE 101 JAPAN」出身グループ同士の繋がりを感じさせるオープニングを展開。各アーティストが影響を受けたK-POPのカバーステージや、トークプログラム形式のMEET＆GREETなどもあり、「KCON」でしか実現しえない充実したステージが繰り広げられた。

■「KCON 2022 Premiere」を締めくくるアメリカ公演、LAのライブビューイングも話題に

さらに日本公演から1週間後、5月20日・21日(※アメリカ現地時間)に開催されたアメリカ公演では、BTOB、CRAVITY、NMIXX、STAYC、TO1らが渡米しパフォーマンス。今回は5シーズンに渡って行われたオンライン版「KCON：TACT」で積み重ねてきた最新技術が用いられ、来場者とデジタルで視聴した観覧者の両方が楽しめるステージへと進化を遂げている点もポイント。特に、アメリカ公演では、シカゴで行われたコンサートをLAでライブビューイングできるように構成されたこともあり、こうした新たな試みが現地でも大きな話題となったようだ。

日本・韓国・アメリカで開催された「KCON 2022 Premiere」のメインプログラムであるコンサートの様子は、「KCON 2022 Premiere 字幕版」としてMnetにて7月29日(金)に放送されるほか、その裏側を収めたスペシャル番組「KCON 2022 Premiere バックステージビハインド」もオンエアされる。

8月19日(金)に開催を控える「KCON 2022 LA」の第2次ラインナップとして、JO1やINIの出演も発表されており、10月には日本開催も決定。今後さらなる盛り上がりを見せる「KCON」への期待を高める意味でもおさらいしておきたいところだ。

文＝HOMINIS編集部

この記事の全ての画像を見る