森保ジャパン4連勝ならず 岩政大樹らがベネズエラ戦を徹底分析【動画あり】

2018年11月16日、サッカー日本代表はキリンチャレンジカップ2018でベネズエラ代表と対戦し、酒井宏樹のゴールで先制したがトマス・リンコンのPKで追いつかれ、1-1で引き分け。森保一監督の初陣から4連勝とはならなかった。

試合直後にスカパー!で生放送されたサッカー情報番組「スカサカ!ライブ」#82の「GEKIRON~激論~」のコーナーでは、MCの岩政大樹、安藤幸代に加え、ゲストの岩本輝雄氏、市川大祐氏が試合の余韻も覚めやらぬ中、試合を熱く深く分析した。

日本はGKシュミット・ダニエルがデビュー。森保監督の思い切った起用について、岩本氏は今後への期待を口にした。

「今までの監督だと、呼ばれるだけでなかなかチャンスないんですけど、森保監督は積極的に使っていますよね。ベガルタ仙台でものすごい調子が良いってわけではないんですよ。そういう中で試合に出て、PK決められましたけど、安定していました。日本代表の弱点は高さじゃないですか。こういう選手が出てきて安定してくると、今後楽しみですね」

高さという点では、冨安健洋や佐々木翔も先発。最終ラインと守護神に高さがあり、市川氏は「セットプレーのときも落ち着いて見ていられる状況ではあったと思うので、最終ラインに高さが加わったということは大きなプラス材料」と評価した。

「今までの日本だとサイドに小さい選手が多かったんですけど、こういう大型の若い選手がどんどん出てくるのは、底上げとしては非常に良い傾向ですよね」

岩政は「最終的に4人でシュートまでほぼいけてしまうというのは、これまでの日本にない強み」と、前線の4選手を称賛。岩本氏は大迫勇也と南野拓実の連係を強調し、さらには南野と中島翔、堂安律の位置が近いと指摘した。中島と堂安がウィングではなくシャドーの位置を取ったことで、岩本氏は「この距離感が非常に楽しみ」と話す。

「常にこの2人は斜めにゴールに向かって入ってくるので、相手からしたらすごいやりにくいし、ビッグチャンスになりますよね。どの相手とやっても、この距離感だったらチャンスはつくれると思うんです。これは非常に楽しみ。あとは決めるだけなので」

岩本氏は、この距離感が縦に早いサッカーにもつながっていると分析した。

「柴崎(岳)が中央でボールを持ったときに、 (中島・堂安が)近いので、いっぱいパスコースがある。今の日本代表は縦に早いので、まずは縦を見たときにウィングが離れているとなかなか入らないなかで、いっぱい入るとチャンスができますよね」

市川氏は、前線4人が狭い中でも窮屈さを感じていないと評価する。

「狭いエリアでもしっかりプレーできる。だからこれが成立する。ノッキングする場面がないので。これがすごく有効的に、攻撃が良い分相手の守備に与えるダメージは大きいので。ベネズエラもビルドアップに気をつかっていましたし、相手の攻撃の抑止力にもなると示してくれたと思います」

日本は後半途中から北川航也、原口元気、杉本健勇、伊東純也を投入。前線の顔ぶれが変わった。岩政は前述の距離感が窮屈になるメンバーと指摘。杉本と北川を2トップ気味にし、原口と伊東をワイドに張らせて試したのではないかと分析した。

市川氏も、アジアカップも見据えたテスト要素があると同調する。

「相手が守って中を固められたときに、外に特徴のある選手で外からシンプルに上げて崩すというかたちも、十分考えているのかなとは思います」

4-1-4-1か4-2-3-1が予想される次の相手キルギスに対し、日本はどのようなスタメンで臨むのか。岩政は3バックを予想。市川氏も3バックを試すには良いタイミングとの見解を示した。

一方、4バック予想の岩本氏は、アジアカップを見据えて温存する可能性も指摘した。

「3バックをわざとやらないかもしれない。出したくない、見せたくない。日本の弱点が分かってしまうかもしれないので、(温存する)可能性はあるかもしれないですね」

初選出の山中亮輔の抜擢について、岩本氏は「見てみたいですね。最初からかは分からないですけど。今回は長友(佑都)選手がケガしてますし、可能性は十分あると思います」と期待。岩政も「ここで使いたい選手のひとり」と述べ、市川氏も「今までいないようなタイプだと思うので、本当に左足のスペシャルなものがある。見てみたいですよね」と賛同した。

番組公式ツイッターには「柴崎選手も良いプレーもあったけど感覚不足なのか単純なミスパスが多かったように見えましたが」と質問が寄せられたが、岩政は心配無用と返答。ベネズエラの2列目にパスをカットされた場面も、「チャレンジといえばチャレンジ」と強調した。

「判断のミスではないので、このプレーをダメと言っちゃうと、みんな(中に)入れるのやめちゃうんですよ。ミスしないパスって結局うしろとか横とかになる。そうするとチャレンジなんかできなくて、相手もプレスかけて、取られてカウンターってなるので。ダメっていうよりも、柴崎選手が感覚を良くして修正すればいいと思いますから。入れ込んでいく姿勢とか、相手を見て攻め方変えていくみたいなところは非常に見えたので、この辺が鈍っていないだけでも十分かなという気はしました」

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放送情報

スカサカ!ライブ.net 〜キリンチャレンジカップ2018「日本×キルギス」徹底検証〜
放送日時:2018年11月20日(火)後9:35〜10:20(予定) <無料生放送>
チャンネル:スカサカ!、Youtube(スカサカ!「サッカー専門チャンネル」)、Twitter (スカサカ!サッカー専門チャンネル(@sptv_jleague)
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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