東京五輪・銀メダルの女子バスケ日本代表・馬瓜エブリンが「ウィンターカップ2021」を語る!

J SPORTS提供

東京五輪で銀メダル獲得を果たした女子バスケ日本代表。メダル獲得の立役者ともいえる、馬瓜エブリン選手。現在はトヨタ自動車 アンテロ―ブスで活躍中の彼女は、高校時代はバスケットボール強豪校の桜花学園高等学校で井上眞一監督の指導を受け、高校バスケ三冠を果たした経歴を持つ。そんな彼女に12月23日(木)から開催される「ウィンターカップ2021」の見所や大会に臨む高校生へ伝えたいことを話してもらった。

インタビューに応える馬瓜エブリン選手
インタビューに応える馬瓜エブリン選手

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――東京五輪で女子バスケ日本代表の銀メダル獲得から2か月経ちましたが、周囲の目とか女子バスケ界への期待など変わったなと感じるところはありますか?
「いろんな方からメッセージをもらっているなと。SNSやメディアを通じて反響が凄いなっていうのはつくづく感じています。オリンピックっていうのは、本当にデカイことなんだなって感じましたね」

――東京五輪後から地上波などのメディアに出演され大活躍ですが、出演されることへの楽しさや嬉しさはありますか?
「ありますね。違う世界の方々とお話しできるので、自分の刺激になりますし、いろんなことを勉強させてもらって楽しいです!」

――ちなみに、好きなお笑い芸人さんは?
「みんな好きですけど、(明石家)さんまさんかな?何しても面白いですね。2回ほどお会いさせてもらったんですけど、何を喋っても面白くしてくれるんで、さすが"お笑い怪獣"って言われる貫禄があるなって思いました」

――高校時代、自分が五輪出場してメダリストになると考えたりしていましたか?
「一応、夢ではありました。最初に桜花学園に入学した時には、周りの子たちは全国制覇してきて、自信がある子がいっぱいいて、自分の小中学校は地区予選1回戦負けのチームだったので全く目標とかがわからなかったので。それを考えるとまだまだかなと思いましたね」

――日本代表のトム・ホーバス監督と桜花学園の井上監督、どちらが厳しかったですか?
「厳しさがまた違うんだよな~...2人共通してることは基礎を大事にするということで、勝つ事に基礎が大事っていうのはどの世代でも一緒なんだなって思いました」

――これから日本のバスケ界を背負って立つ高校生に向けて、「日の丸を背負う事」はどんな状況かなど伝えたい事はありますか?
「(日本代表として) 12人しか立てないわけで、その重圧とかはもちろんあるんです。だけど、やっぱり一番は自分自身の今までしてきたプレーが出せる場ではあるので、すっごく楽しいですね!日の丸を背負うって、プレッシャーとか怖いことに思う人たちもいるかもしれないですけど、自分は結構楽しかったなっていうのが一番にあります」

――東京五輪銀メダルという結果を出しましたが、バスケ選手として成長したと自分で感じる部分はありますか?
「ありますね。今回のオリンピックが、今までしてきた代表活動の中で、一番自分に頑張ったって言える大会だったっていうのはあります。今まで代表活動してきた中で、楽しめなかったっていう部分があったんですよ。トムさんは怖いですし、怒られますし(笑)、周りの先輩たちについていかなきゃいけないっていうのもあって、色々苦しい時もあったんですが、そこを一つ乗り越えるためには、楽しさが必要だなって今回改めて感じました」

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――エブリン選手は、"絶対女王・桜花学園"のご出身で、負けられない環境だったと思います。ウィンターカップの2011年は3位、2012年は優勝、2013年は優勝で三冠でしたが、ウィンターカップとはやっぱり特別なものでしょうか?
「特別ですね、高校生の中では。ここでやり切ったっていう感じがあるのかどうかっていうのは、かなりその後のバスケット人生において思い出に残るような大会になると思うので、いろんなドラマが生まれるな~って思いますよね」

――三冠と言うのは、ショーアップというか見た目的にも選手のマインドが上がるかなと思いますが
「これは桜花学園の話にはなるんですけど、『インターハイ、国体と優勝してきて、ここ(ウィンターカップ)で負けるわけにはいかないでしょ』っていう気持ちもありつつ、それを阻止しようとするチームもいっぱいある訳で、そういうドラマが一番の番狂わせが起きるのがウィンターカップだと常々思っていますね。選手の時は楽しい大会というよりも、ちょっと嫌な大会っていうのはあります」

――今も相当なプレッシャーの中で戦われていますが、当時は「桜花学園は負けられない」という感じが凄かったですもんね
「そうですね。思い返せば、自分が3年生の時に準決勝で聖カタリナ高校と対戦させていただいた時に、宮崎早織(現・ENEOSサンフラワーズ)がいたんですよ。その戦いも前半でものすごい点差で勝っているとはいえ、お互いの意地がありますから、聖カタリナ高校の猛攻にあって最後の最後スリーポイントが入ったら負けるかもしれないっていう経験をして...『ウィンターカップやっぱり嫌だ』って冷や汗をかきました」

――ウィンターカップといえば、対聖カタリナ高校との準決勝戦が一番印象に残っていますか?
「一番残っていますね。前半まで本当にいいプレーをしていて、自分自身もいいプレーをしていた記憶はあったと思うんです。だけど、後半で一気に流れを止めることが出来なかったのは、ウィンターカップならではかな、というのはあったりしますね。お互い意地もありますし、勝ちたいですし、そこでノらせてしまったらダメだとか、3年生の意地と後輩たちの『3年生が最後の大会だから』という気持ちもありますし、そういうのがあいまって...勢いが止められない!!」

――読めない展開があって、番狂わせがあって、というのがウィンターカップの一つの魅力ということですね
「そうですね。自分たちの時もそうですし、それ以外のアジャストしているチーム、ここが勝つだろうねって予想していたチームが『まさか!こんな番狂わせが!!』っていうのが、結構あったりするのでウィンターカップには魔物が住んでいるっていうのは本当だなって思います」

――高校時代、桜花学園で得て、自分のバスケ人生に活きているものはありますか?
「全然基礎もなく、経験もなく入学してきた選手だったので、練習についていくのがやっと...むしろ、ついていけなくて、逃げ出したりしていたんですけど(笑)そこでちゃんと戻ってきて、周りや井上先生にも厳しいことを言われながら、吸収しながら跳ねのけて、ここまで成長できたって経験が自分の中ですごい自信になっています。自分自身は、雑草魂じゃないですけど、そういう選手だなと思います」

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――今でもウィンターカップは注目していますか?
「しますします!Wリーグももちろん全力でやっているんですけど、高校生の最後かもしれない1試合1試合、鬼気迫る感じのプレーは自分たちにも勇気を与えてくれてるとは思いますね」

――今年、注目している高校はありますか?
「やっぱり桜花贔屓しちゃうんですけど、他にと言うと京都精華とか、高知中央、開志国際、そういうところもしっかりと今回見させてもらいたいなと思います」

――中京エリアがすごく強い印象ですが、環境の影響とかありますか?
「もちろんあると思います。大会が近くなると、桜花で安城学園さんとかものすごい頻度で練習試合をするんですよ。最初、点差をつけて勝っていたとしても、どんどんアジャストしてきて手の内を見せている状態で、お互いに切磋琢磨してトーナメントを上ってくるので。3年生のインターハイだったと思うんですけど、ベスト8に東海エリアのチームが5校あるっていう異常な状態があるので。バスケを東海エリアでやるっていうのは、厳しいことでもあり、切磋琢磨できる楽しい環境なんじゃないかなって思います」

――東京五輪で女子バスケに興味を持った人がいると思います。そういう人がWリーグやウィンターカップを見る時に、ここを見てほしいというポイントはありますか?
「高校生バスケは、女子も男子も限らず、今まで努力しているものがプレーに出やすい環境なのかなと思っていて、ウィンターカップで上がってくるチームは結構勤勉に練習したりするじゃないですか、びっくりするくらシュートが入るじゃないですか。『そこから撃つの?いや...入ったー!!』みたいなことがあったりすると思うんですけど、そういうシュートが普段の練習から撃っているんだろうなっていうのを感じますし、そういったところで努力を垣間見る楽しさもあるのかなと思います。あとは、一生懸命リバウンドだったりルーズボ-ルを『これを取らないと負ける』っていうところの気迫が見ていて楽しいです」

――ウィンターカップに臨む高校生たちにエールをお願いします
「3年生は最後の大会で、1,2年生は次の年に繋がる大会だと思うんですけど、もちろん気負ってしまう自分もいると思うんですよ。体に力が入ってしまう、でも、自分自身が今までやってきた練習だったりっていうのは、厳しいことを言うようですけど、出しきらないと悔いが残ってしまうと思うので、本当に悔いを残してほしくない。結果がどうであれ、悔いが残らないような試合をするには、少し肩の力を抜いて、要所要所のリバウンドやルーズボ-ルは全力でやるっていうのは覚えておいてほしいかなと思いますね。シュートは1試合1試合で(調子の)波っていうのがどうしてもあるんで、波が変わらない部分で言うのはディフェンスであったりルーズボ-ルだったりするので、そこは徹底して極めてほしいかなって思います」

――Wリーグで見てほしいよっていうポイントもお願いします
「去年、トヨタが優勝して、11年続いていたENEOSの連覇を止めたっていう歴史が1つ変わったので、今は歴史が動いている最中だと思うので、そういったところを見ていただけるっていうのはすごく楽しいと思いますし、WリーグはWリーグでシュートの精度が異常に高いと思うので、プロフェッショナルなところを見て頂けたらなと思います。自分もそれについていかなきゃいけないんですが(笑)」

インタビュー・写真=J SPORTS、文=HOMINIS編集部

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放送情報

「ウィンターカップ2021」
全118試合放送!
放送日時:2021年12月23日~12月29日
チャンネル:J SPORTS 1,J SPORTS 2,J SPORTS 3,J SPORTS 4

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