2025年12月31日(水)に放送される『かぐや様は告らせたい 大人への階段』。シリーズの新作スペシャルである本作は、卒業後のかぐやたちを描く特別なストーリーで、学生時代とは異なる"大人かぐや"の表情や、会長との関係性の変化が見どころだ。

HOMINISでは主人公・四宮かぐやを演じる古賀葵にインタビューを敢行し、役作りの工夫やシリーズを通して変化したキャラクターへの思い、さらに鈴木雅之との夢のコラボや視聴者へのメッセージをたっぷりと語ってもらった。

――『大人への階段』は卒業後のかぐやたちを描いていますが、演じるうえで"学生時代"との違いをどう感じましたか？

「学生時代を演じるときはこれまでの続きというか、気持ちを戻すことを意識していました。みんなとの掛け合いがあったので大丈夫だろうと思いつつ緊張もしましたが、懐かしく感じながらやれたなと。『ファーストキッスは終わらない』から3年が経ったので、懐かしく感じたり思い出す感じは自分の気持ちとリアルにリンクしましたね。"大人かぐや"は初めて演じたので、いろいろなことが起きたんだろうなと想像をめぐらせながらやりました」

――かぐやの成長や大人っぽさを演じるにあたり、セリフや表情ではどんな工夫をしましたか

「年齢が上がったことによる落ち着きを"大人かぐや"を演じるときは意識しました。会長と話すときも、学生時代の関係性からまた少しステップアップしている、そういった面を考えていましたね」

――アルバムを振り返るシーンが印象的ですが、古賀さん自身もシリーズを振り返って、特に思い出深い瞬間はありますか？

「いっぱいありすぎます......。かぐやにはいろいろな私の世界を広げてもらいました。今まで知らなかったことがお仕事や身の回りでいっぱい起きていって。1期ずつに違う思い出がありますが、イベントとしては花火も、体育祭も、文化祭(奉心祭)も音楽譚もありましたし、全国もたくさん回りました。製作・宣伝チームの皆さんには頭が上がりません(笑)。『最近「かぐや様は告らせたい」を知りました！』『ラジオを聴いてました！』と声をかけてくださる方もいらっしゃって、さまざまなことをきっかけに長く愛されている作品自体の魅力に気付かされます」

――シリーズを通して、かぐやというキャラクターに対するご自身の解釈はどう変わってきましたか？

「最初は、相手を利用できるかできないかで判断するような冷たくて温度を感じない印象ですが、それは生まれた家柄の宿命というか、自分の心を守るためにそうならざるを得なかったところがあるんですよね。そんな子が、生徒会のメンバーや会長たちと触れ合うにつれてだんだん年相応の女の子になっていく。内面を出せるように成長したなと思いますし、本来のかぐやを見られて嬉しいです。生きていてくれてよかったなと、親みたいな目線になっちゃいますね(笑)」