渡辺謙から玄田哲章まで5人の『ランボー』吹替声優を聴き比べる!

「ランボー」
「ランボー」

(C) 1982 STUDIOCANAL

ハリウッドスター、シルヴェスター・スタローンの当たり役といえば、ボクシング映画の金字塔『ロッキー』が有名だ。しかし、ベトナム帰還兵の哀しみや怒りを描き出し、スタローンのアクションスターとしての地位を確立した『ランボー』を代表作に推す声も非常に多い。特に1982年に公開された第1作『ランボー』の人気は非常に高く、後の『ランボー/怒りの脱出』『ランボー3/怒りのアフガン』『ランボー/最後の戦場』といった続編の製作につながっている。さらに現在、およそ10年ぶりにシリーズ最新作が製作されることがアナウンスされるなど、世代を超えて愛されるヒーローとなっている。

そんな『ランボー』の日本語吹替版で主人公の声を演じたのは、渡辺謙、羽佐間道夫、銀河万丈、ささきいさお、玄田哲章の5人。いずれも劣らぬ名優たちであり、それぞれに味がある熱演を見せている。

「ランボー」 

(C) 1982 STUDIOCANAL

スタローンの吹き替えといえばまず、『ロッキー』シリーズで吹き替えを務めた羽佐間道夫を思い浮かべる人が多いのではないだろうか。同作のクライマックスで「エイドリアーン!」と絶叫するセリフは、羽佐間の声とともに頭に刷り込まれているという人も多い。だが『ランボー』シリーズは、1995年のテレビ朝日系「日曜洋画劇場」で放送された、ささきいさお(当時:佐々木功)による、低音が響く『ランボー』の印象が強い。それは現在発売されている『ランボー』のパッケージソフトに収録されている日本語吹替版が、ささきが担当したテレビ朝日版をベースにしていることも大きいだろう。

もちろん1990年にTBS「水曜ロードショー」で放送された、羽佐間道夫版『ランボー』も人気が高い。『ロッキー』の吹き替えになじみ深い人ならしっくりとくるのではないだろうか。クライマックスで感情を爆発させる、羽佐間版ランボーの叫びは心に迫る。一方で、銀河万丈版の叫び声も、彼の渋い声色と非常にマッチしており味わい深い。そして異色なのは、1985年に日本テレビ「金曜ロードショー」で放送された渡辺謙版だろう。デビューしてから数年の時期に収録された渡辺版『ランボー』は、若さ故の勢いのようなものがあり、また違った雰囲気をかもし出している。

「ランボー」

(C) 1982 STUDIOCANAL

また、スタローンの永遠のライバルでもある、アーノルド・シュワルツェネッガーの吹替声優として知られる玄田哲章も、1999年に日本テレビ「金曜ロードショー」で放送された『ランボー』で吹き替えを行っている。シュワルツェネッガー自身から「僕の声を100年は吹き替えてくれ!」と認められる玄田だけに、スタローン役の吹き替えは非常にユニークだ。余談であるが、スタローンとシュワルツェネッガーが共演した『大脱出』や『エクスペンダブルズ』は、スタローンにささき、シュワルツェネッガーに玄田という布陣で、吹き替えが行われている。

5人の吹き替えを聴き比べてみると、それぞれが個性豊かで、ランボーに対する印象も変わってくる。それこそが吹き替え版の面白さであり、奥深さでもある。

文=壬生智裕

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放送情報

ランボー【渡辺謙 地上波吹替版】

放送日時:2018年10月7日(日)21:00~

ランボー【羽佐間道夫 地上波吹替版】

放送日時:2018年10月8日(月)12:30~

ランボー【銀河万丈 地上波吹替版】

放送日時:2018年10月8日(月)21:00~

ランボー【ささきいさお 地上波吹替版】

放送日時:2018年10月9日(火)13:30~

ランボー【玄田哲章 地上波吹替版】

放送日時:2018年10月9日(火)23:30~

チャンネル:ムービープラス

※放送スケジュールは変更になる場合がございます。

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