村瀬歩、石川界人らに引き継がれた熱い思い、「ハイキュー!!」新シリーズへ

日向翔陽と影山飛雄の2人を軸に、バレーボールに青春を懸ける高校生たちの友情と成長を描いた「ハイキュー!!」。2020年1月からのTVアニメ第4期となる新シリーズを控え、9月22日に千葉・舞浜アンフィシアターで「TVアニメ『ハイキュー!!』新シリーズキックオフイベント～全国大会(オレンジコート)への道～」が開催された。

昼公演の最初にステージに登場したのは、村瀬歩(日向翔陽役)、石川界人(影山飛雄役)、内山昂輝(月島蛍役)、斉藤壮馬(山口忠役)、岡本信彦(西谷夕役)、林勇(田中龍之介役)、増田俊樹(縁下力役)、日野聡(澤村大地役)の烏野高校チーム。そして「もう一度観たいあの名場面！～烏野高校VS青葉城西高校～」と題したトークコーナーで、古川慎(金田一勇太郎役)＆田丸篤志(国見英役)の青葉城西高校メンバーも参加。出演者への事前アンケートの回答を元に、春の高校バレー宮城県代表決定戦での名場面を映像とともに振り返った。

石川はファーストシーズン第21話「先輩の実力」より、ベンチに下げられた影山がバレーボールへの情熱をむき出しにしていくシーンをセレクト。古川と田丸はセカンドシーズン第25話「宣戦布告」より、試合後の金田一＆国見と影山とのシーン、斉藤と増田は第22話「元・根性無しの戦い」より、山口がジャンプフローターサーブを成功させたシーンを選んだ。さらにビデオレターで浪川大輔(及川徹役)＆吉野裕行(岩泉一役)が登場し、第24話「極限スイッチ」と第25話「宣戦布告」の試合のシーンについて語った。

続く「もう一度観たいあの名場面！～烏野高校VS白鳥沢学園高校～」では、竹内良太(牛島若利役)＆木村昴(天童覚役)の白鳥沢学園高校メンバーが登場。木村はサードシーズン第2話「"左"の脅威」より、終盤からエンディングへの一連の流れという異色のセレクト。日野は、大地たち烏野3年生の過去を描いた第6話「出会いの化学変化」、岡本は第9話「バレー馬鹿たち」で、誰も反応できないスパイクに飛び込んでいく西谷のシーンをピックアップした。そして、竹内は第10話「コンセプトの戦い」で、牛島へ注がれるさまざまなまなざしを描くシーンを選んだ。

さらにビデオレターで登場した土屋神葉(五色工役)は、劇場版総集編「ハイキュー!! コンセプトの戦い」の新規カットより、白鳥沢学園高校での引き継ぎシーンを熱く語った。その後、複数のキャストが選んだというサードシーズン第8話「嫌な男」より、「下を向くんじゃねえ！バレーは常に上を向くスポーツだ！」と烏野排球部コーチ・烏養が叫ぶ名場面が上映された。2016年に亡くなった烏養役の田中一成がアフレコした最後のシーンということもあり、コメントを求められた日野が思わず涙で言葉を詰まらせると、村瀬が「江川央生さんが役を引き継いで、また新しいシーズンをやれるということで、僕たちも引き続き頑張っていきたいと思います」と頼もしい言葉を口にした。

ビデオレターで入野自由(菅原孝支役)、名塚佳織(清水潔子役)＆諸星すみれ(谷地仁花役)のマネージャーコンビ、そして細谷佳正(東峰旭役)より、それぞれ新シリーズへのお祝いメッセージが送られると、場内からは大きな拍手と歓声が沸いた。その後、このイベントのために書き下ろされた朗読劇がスタート。青葉城西、白鳥沢学園、烏野を舞台にした3つの物語がステージ上で繰り広げられた。

そして、この日解禁の情報として、新シリーズのタイトル「ハイキュー!! TO THE TOP」と新ビジュアルの紹介に続き、影山と同じく全日本ユース合宿に参加する新キャラクター、鴎台高校・星海光来役を花江夏樹、稲荷崎高校・宮侑役を宮野真守がそれぞれ演じることが発表されると、大歓声が沸き上がった。

最後に石川は「皆さんと作品を振り返る場を設けていただいて、あらためて熱い思いが胸にたぎってきました。今見ても作画がすごい！アニメに関わるすべてのクオリティーが高い、そういう総合芸術だなと感じることができました。ぜひ4期も付いてきてください」と熱いメッセージを口にした。

そして、村瀬は「久しぶりに(朗読劇で)日向として、影山と大地さんと掛け合いさせていただいて、本当に自分はこの作品が大好きなんだって。(原作が連載されている)本誌では日向がしんどい展開で、ハラハラしながら読んでいますが、バレーは上を向いていくスポーツなので、僕自身も上を向いて挑んでいきたいです。これからも、すべての高校のみんなの青春を応援していただければと思います」と語った。

最後は、会場に集まったファンと共に、イベントではおなじみの「お疲れした！」のコールで舞台を締めくくった。

文＝中村実香

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