女優・桃月なしこの魅力がたっぷり！ドラマ「ようこそ東映殺影所へ」で魅せる細やかな感情表現

グラビアだけでなくモデル、女優としても活躍する桃月なしこ。映画やドラマ、舞台とさまざまな作品に出演し、瑞々しい演技でファンを魅了している。そんな桃月の演技力を十二分に堪能できる作品がドラマ「ようこそ東映殺影所へ」(2021年)だ。

同作品は、東映撮影所を舞台にしたホラー作品で、人気ホラー映画に出演することになった売れないアイドルが撮影現場で恐ろしい事態に巻き込まれ、逃げ惑う姿を描く。大ヒットホラー映画の続編に出演することになった売れないアイドルグループ「ウィッシュ」のサキ(桃月)、カホ(寺本莉緒)、メイ(工藤遥)の3人は、撮影のため東映撮影所を訪れる。そして、ヒーローや怪獣の着ぐるみ、撮影現場、豪華なロケ弁当など、初めて目にする光景に大興奮し、「このチャンスを絶対ものにする」と決意を新たにする。そんな中、本番を待つ間にメイが何者かに襲われてしまう。

主演を務める桃月は、3人の中でもセンター的な存在で、特撮ファンでもあるサキを熱演。大好きな特撮作品が数多く作られてきた東映撮影所に大興奮する姿や、人気映画に出演することへの喜び、楽しい中にも何か異様な空気を感じる瞬間、恐ろしいことが起こり気持ちに余裕がなくなったことで本音が浮き彫りになる瞬間、恐怖で逃げ惑う姿、クライマックスで見せる真剣な表情など、さまざまな感情を豊かに表現している。

50分弱の作品であるため展開も早いのだが、桃月はそんな中でも感情の移り変わりを細やかに表現しているため、観る者はナチュラルに感情移入することができ飽きることなく楽しめる。中でも、撮影所内で巻き起こる恐怖に余裕がなくなり、カホに対して本音が漏れ出てしまう瞬間は、キャラクターの人間らしさを見事に表現している。

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