チートな生き方ができない愛すべき男たちを菅田将暉＆仲野太賀＆神木隆之介が演じる「コントが始まる」

菅田将暉が2021年に主演したドラマ「コントが始まる」は、もし芸人としての能力を表す偏差値があったら間違いなく50未満の売れないトリオが主人公だ。菅田演じる春斗が高校を卒業するとき、同級生・潤平(仲野太賀)を誘い「マクベス」というお笑いコンビを結成。芸能事務所に所属し、5年後にプロゲーマーだった同級生の瞬太(神木隆之介)も加わって3人組となったが、さっぱりブレイクせず、テレビ番組などのオーディションもずっと落選。最初に春斗と潤平が「10年やって、売れなかったら解散」と約束したタイムリミットがきて、ついに3人は解散を決める。

そして、ラストライブまでの切なくも楽しい2ヶ月間が、3人の関係性と共に、マクベスのファンでガチ勢である「中浜さん」こと里穂子(有村架純)の視点からも描かれる。里穂子のバイトするファミレスでネタ作りをしてきた春斗たち。挫折感と共に彼らが抱く「この10年の活動に意味はあったのか」という問いに、会社員生活でつまずいた後、マクベスに救われてきた里穂子がかける言葉が感動的だ。

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