波瑠鈴木京香が名コンビ!刑事バディを演じたドラマ「未解決の女 警視庁文書捜査官」

「未解決の女 警視庁文書捜査官~緋色のシグナル~」(テレ朝チャンネル1)
「未解決の女 警視庁文書捜査官~緋色のシグナル~」(テレ朝チャンネル1)

波瑠と鈴木京香が刑事役でバディを組んだドラマ「未解決の女 警視庁文書捜査官」の翌年に放送されたのが、スペシャルドラマ「未解決の女 警視庁文書捜査官~緋色のシグナル~」だ。本作で波瑠が演じているのは警視庁捜査一課「特命捜査対策室」第6係に所属する矢代朋で、事件と聞けば周囲が止めても外に飛び出して行ってしまう、行動派の熱血刑事。鈴木が演じているのは頭脳派で「文字フェチ」の刑事・鳴海理沙。事件を紐解こうとする時はクラシックをかけながら引きこもるのが常という、独自のスタイルを持っている。

刑事バディを演じる波瑠と鈴木京香の凸凹加減が秀逸
刑事バディを演じる波瑠と鈴木京香の凸凹加減が秀逸

(C)麻見和史・KADOKAWA/テレビ朝日

現場刑事たちからは「倉庫番」と揶揄して呼ばれ、相手にすらされていない6係だが、特命捜査対策室の室長・古賀(沢村一樹)に叱られても独自で捜査を続け、事件を解決に導く矢代と鳴海の凸凹コンビが大人気となり、本作のスペシャル版が放送された後には「未解決の女 警視庁文書捜査官」Season2がスタートしたほどだ。ちなみにスペシャル版で京都府警の刑事・国木田哲夫を演じた谷原章介はSeason2で6係の新係長となって登場するなど、Season2に繋がるキャラクターも登場。京都と東京を行き来し、未解決事件の真相に迫っていく本作は、矢代の得意技である背負い投げを披露するなど、波瑠の見せ場も盛り沢山。何かと絡んでくる国木田に困惑しながら、京都と東京の熱血刑事がタッグを組む展開にも注目だ。

■「いけすかない」が口癖の刑事に、波瑠が動揺する様がチャーミング

京都の喫茶店の店主・武村(河相我聞)が殺害された場所には、赤インクで「男」という文字が3つ連なる漢字が書き残されていた。事件現場を訪れた矢代、鳴海、草加(遠藤憲一)の3人は、5年前に東京のIT企業に勤める2人の殺害現場にも「蟲」、「品」という同じ文字を3重ねる「品字様」が赤インクで残されていたことから、2つの未解決事件と今回の事件には関連性があると踏み、粘り強い調査を続けていく。

(C)麻見和史・KADOKAWA/テレビ朝日

京都府警との初の合同調査となり、国木田が東京を訪れて、共に事件を追っていく。「いけすかない」が口癖で、優しいように見えて実は熱血気質の国木田が矢代のことを気に入ってからかう場面がたびたび登場。「朋という名前が可愛い」と褒めたり、矢代と鳴海を食事に誘い、人が苦手な鳴海に断られると、「2人だとデートということになる」と妙にニコニコ。そのたびに「何、この人?」と言わんばかりに目を丸くし、戸惑った様子で拒否する波瑠の演技がチャーミングだ。いつのまにか矢代のことを「朋ちゃん」と呼ぶようになり、さすがの鳴海も驚く場面も含め、謎が謎を呼ぶ事件の癒しポイントとなっている。

■毅然とした態度で犯人に立ち向かう波瑠の熱い演技

「殺された3人の共通点は何か」「品字様を残したのはなぜなのか」「その漢字にはどんな意味が込められているのか」。次々と謎が暴かれていく中で、企業のピラミッド構造の下で懸命に働く人たちの実態も炙り出され、日本の社会が抱えるリアルな問題も浮き彫りにされていく。毅然とした態度で犯人に向かい合い、その心理を踏まえた上で一刀両断にする波瑠の演技は物語のクライマックスでも大事な役割を担っており、その熱い芝居に注目だ。

文=山本弘子

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放送情報

未解決の女 警視庁文書捜査官~緋色のシグナル~
放送日時:2023年2月27日(月)11:20~
チャンネル:テレ朝チャンネル1
※放送スケジュールは変更になる場合がございます

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