単発ドラマ時代から数えて20年を超える大人気ドラマシリーズ「相棒」。水谷豊演じる杉下右京の"相棒"が定期的に入れ替わっていくという斬新な構成で、多くのファンに愛される長編のシリーズとなっている。
初代の亀山薫(寺脇康文)から始まり、2代目の神戸尊(及川光博)、3代目の甲斐享(成宮寛貴)とそうそうたるメンバーが務めてきた"相棒"だが、中でも反町隆史演じる4代目の冠城亘はseason14からseason20まで約6年半に渡って歴代最多の登場を果たしている。
そんな最も"相棒"歴の長かった水谷と反町のチームワークの良さを感じられるseasonとしてseason16の第1話を取り上げてみたい。
自身の妻を相次いで殺害した連続殺人事件の容疑者である大富豪の平井(中村俊介)が、弁護士の慶子(中村ゆり)を通じて警視庁を脅迫罪で告訴する。脅迫によって自供を迫られたという平井の訴えに、身に覚えのない右京と亘は「取調時の録画を見れば分かる」と高を括る。一方、特命係に敵意を抱いている法務事務次官の日下部(榎木孝明)は、旧知の検察官・田臥(田辺誠一)に東京地検で告訴状を受理するよう指示し、脅迫罪ではなく"捜査権のない特命係の違法捜査"として立件しようと画策。そんな中、平井の要望で取調時は録音も録画もされていなかったことが判明する、というストーリー。
同シリーズならではの練られた怒涛の展開も魅力なのだが、注目すべきは水谷と反町の息の合った掛け合いだ。歴代の"相棒"たちと右京の掛け合いももちろんすばらしいのだが、"息の合った"という観点で見れば、亘が一番なのではないだろうか。というのも、会話のリズムが2人で1つのリズムを奏でており、例えるならベテランの餅つきを連想させる。
放送情報
相棒 season16 #1
放送日時:2023年3月5日(日)16:00~ 無料放送
チャンネル:東映チャンネル
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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