上川隆也が演じるマイペースな変わり者刑事が癖になる!遺留品が持つ意味から事件を紐解く「遺留捜査」シリーズ

京都を舞台に、スーツ姿で刑事を演じる上川隆也
京都を舞台に、スーツ姿で刑事を演じる上川隆也

(C)東映

舞台となるのは、京都府宮津市。所轄署に証拠品を返却するため、科捜研の研究員・村木繁(甲本雅裕)と共に宮津湾を訪れた糸村聡(上川)は、被疑者を追跡する宮津中央署の刑事・石神一志(宇梶剛士)と遭遇。釣り船に乗り込んで逃走した男を追う石神に、糸村と村木は協力することに。その後、船酔いで具合の悪くなった村木を介抱するため、糸村は近くの料理店に立ち寄るが、そこへ特別捜査対策室から連絡が入る。京都市内の住宅で元経済産業大臣の音羽信彦(白井滋郎)が射殺死体となって発見され、その有力被疑者が奇しくも糸村たちの寄った料理店の店主・水島俊樹(石丸謙二郎)だというのだ。事件直前、音羽元大臣を誘拐したという謎の脅迫状が京都府警に届いたのだが、その封筒から水島の指紋が見つかったという。しかし、糸村が店を離れた少しの隙に水島は逃走。石神によると、水島には傷害の前科があり、石神は時折、様子を見るために店を訪ねていたという。さっそく捜査に着手した糸村は、水島の店の神棚から、なにやら不思議な鍵を発見する...。

糸村が、一緒に宮津湾での釣りを楽しもうと約束していた盟友・村木と観光名所・天橋立で待ち合わせるシーンから物語はスタート。そこでの2人のやり取りが最高に魅力的なのだ。1人で展望台に行って絶景を堪能した糸村に、釣りを心の底から楽しみにしていたのが一目瞭然な村木が「遅い!」と怒る。しかし、意に介さない様子で「せっかく天橋立まで来たんですからって、展望台まで行ってきました」とマイペースで話し出す糸村。見事な景色だったことを無邪気な笑顔で報告されて「なんで1人で行くんじゃい!」とへそを曲げる村木と、「え?誘って欲しかったんですか?」と不思議そうに反応する糸村という、見事なボケとツッコミが楽しめる。この2人の絆が、宮津市で起こる連続殺人事件を解決に導く大きな鍵となるのだ。

事件解決という本筋と共に、罪を犯さざるを得なかった人々の苦悩なども繊細に描き、胸を打つ人間ドラマとしても見応えのある本作。幅広い役柄でファンを魅了してきた上川の新しい一面を味わってほしい。

文=中村実香

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放送情報

遺留捜査スペシャル(2019/12/1)
放送日時:2023年4月24日(月)10:30~
チャンネル:テレ朝チャンネル1で放送
※放送スケジュールは変更になる場合がございます

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