広瀬すず松坂桃李の新境地!「流浪の月」で表現した、傷を抱えながらも強く繋がっていく二人の心

「流浪の月」
「流浪の月」

(C)2022「流浪の月」製作委員会

昨年5月に公開された映画「流浪の月」。15年後に偶然の再会を遂げた、かつての誘拐犯と被害女児の運命の行く末を描いた人間ドラマで、その衝撃的な内容はもちろん、W主演を務めた広瀬すずと松坂桃李の演技は大きな話題を集めた。

第17回本屋大賞受賞作である凪良ゆうの同名ベストセラー小説を、「悪人」や「怒り」で知られる李相日監督が映画化。「パラサイト 半地下の家族」を手掛けた韓国映画界の名撮影監督ホン・ギョンピョが、繊細な物語を情緒たっぷりに映し出した。広瀬と松坂に加え、横浜流星や多部未華子ら豪華キャストたちが、李監督のもとで新境地に挑んだ。

広瀬すずと松坂桃李が難しい役に真摯に向き合った「流浪の月」
広瀬すずと松坂桃李が難しい役に真摯に向き合った「流浪の月」

(C)2022「流浪の月」製作委員会

帰れない事情を抱えた10歳の少女・更紗は、ある日、雨の降る公園で時間をつぶしていた。19歳の孤独な大学生・文は、彼女を黙って受け入れ家に招き入れる。居場所を見つけた幸せを噛みしめていた二人。しかし、文は誘拐犯として逮捕され、2ヶ月間の同居は突然の終わりを迎える。被害女児となった更紗は、15年後に文と偶然に再会。そして、それぞれの隣には現在の恋人がいた...。

「流浪の月」
「流浪の月」

(C)2022「流浪の月」製作委員会

李監督作品へは「怒り」に続き2度目の出演となった広瀬は、女児誘拐事件の被害者という烙印を押されて生きてきた更紗を演じた。両親と別れて伯母の家で厄介者扱いされながら育ち、10歳にして身の置き所がなった更紗。複雑な生い立ちと過去から控えめな性格になってしまった陰のある女性を、抑えた静かな演技で表現する。

恐怖を感じるほど一方的な愛で縛りつける恋人に、更紗が自らを顧みず強い怒りを向けるのは文の穏やかな幸せを守りたいから。「更紗は更紗だけのものだ」という文にもらった言葉で、彼女は自分らしさを取り戻していく。自分を認めることすら拒絶する文の手をとり、その悲しみごと包み込むが、揺るぎない心で献身的な純愛を注ぐ強さが美しい。

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放送情報

流浪の月
放送日時:2023年5月13日(土)20:00~
チャンネル:WOWOWシネマ
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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