自然体の松雪泰子が歴史と織り合わさる旅をする映画「この空の花 長岡花火物語」

「この空の花 長岡花火物語」(衛星劇場)
「この空の花 長岡花火物語」(衛星劇場)

新潟県長岡市を舞台にした映画「この空の花 長岡花火物語」(2012年)が、衛星劇場で10月11日(水)に放送される。本作を手掛けたのは、故郷・尾道を舞台にした「転校生」(1982年)「時をかける少女」(1983年)「さびしんぼう」(1985年)の"尾道三部作"をはじめ、多数の名作を作り続けた日本が誇る映像作家・大林宣彦。

かつての恋人役を演じる髙嶋政宏
かつての恋人役を演じる髙嶋政宏

©「長岡映画」製作委員会 PSC 2011

本作は、「野のなななのか」(2014年)、「花筐/HANAGATAMI」(2017年)へ続く、"戦争三部作"の第1作となった。1945年7月20日に米軍が長岡市に模擬原爆を投下したという知られざる事実を明かす社会派映画でありながら、空襲で命を落とした少女の魂が一輪車に乗って現代に現われるファンタジーでもある。1945年の悲劇・長岡空襲と、同じ長岡市で毎年開催されている日本3大花火大会の1つ・長岡まつり大花火大会が、時を超えて重なっていく。型破りな物語を通じて平和への祈りを込めた大林監督による渾身作だ。

2011年の夏、地方紙記者・遠藤玲子は、東日本大震災の被災者をいち早く受け入れた長岡市を取材するために訪れていた。また、かつての恋人・片山健一から届いた手紙に心惹かれたことも来訪の理由の1つだった。手紙には、「自分が教師を務める高校の生徒が台本を書いた舞台"まだ戦争には間に合う"を観てほしい」と書いてあった。そして、「長岡の花火を見てほしい。お祭りではなく、空襲や地震で亡くなった人たちへの追悼、復興への祈りの花火だ」という結びの言葉にも感銘を受けた玲子。行く先で出逢う人々と不思議な体験を重ねてゆく。

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放送情報

この空の花 長岡花火物語
放送日時:10月11日(水)10:15~ほか
放送チャンネル:衛星劇場
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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