岩本照(Snow Man)生見愛瑠の演技に胸キュン必至!映画「モエカレはオレンジ色」

物語は、突然の出会いから始まる。避難訓練中に校舎の屋上に1人で佇んでいた萌衣が振り返ると、消防士の装備をまとった恭介が立っていた。突然の消防士の出現に驚き、また、乙女心にアレコレ期待する萌衣だが、当然のようにそれは裏切られる。その時に萌衣が醸し出す少女漫画っぽいコミカルな空気、萌衣を肩に担ぎ上げた時の「世話焼かせやがって...」とでも言いたげな恭介の吐息。冒頭の短いシーンでいきなり恭介と萌衣というキャラクターが伝わってくるところに、2人の表現力の高さがうかがえる。

主人公の恭介は岩本自身のイメージに近く、精悍で強い信念を胸に秘めている印象だ。その演技によって、人の命を救う仕事に対して真剣な様子が伝わってくるし、訓練のシーンなどでは高い身体能力も披露してくれる。まさに岩本にピッタリの役柄と言えるだろう。萌衣と石の上に座って会話する時に、距離を縮めてくる萌衣から身体を離したり、萌衣の家で母親に手玉に取られたり、精悍な恭介がふと見せるシャイな面も好印象だし、時折見せる笑顔も優しげで素敵だ。

(C)2022「モエカレはオレンジ色」製作委員会 (C)玉島ノン/講談社

生見が演じるヒロイン・萌衣は、亡くなった父の温かさに似たものを恭介に感じ、惹かれてゆく。清々しいくらいに表情が豊かで、恭介に「頑張りすぎなくていいんじゃないか」と諭された時は胸に沁みるような表情を見せるし、放火現場を目撃した時には、まさに言葉の通りに目を白黒させる。また、恭介たちと皆でバーベキューに行った時には、砂埃を立てて恭介に走り寄るなど無邪気なシーンもある。

恭介に気持ちを伝える時に、声を震わせながらも強い思いに押されて言葉を継いでいったり、バーベキューから帰った後にベッドの上で1人で泣いたり、切なさが伝わってくるシーンも多くある。感情豊かで若さに溢れ、自分を包み隠さず恋愛にぶつかっていく萌衣の姿を見ていると、つい応援したくなってしまう魅力がある。

社会人と女子高生という年齢差のあるこの恋は、どう進展し、どんな結末を迎えるのか?胸キュンストーリーはもちろん、俳優として新たなステージにチャレンジした岩本と生見の演技にも注目して、本作を楽しんでほしい。

文=堀慎二郎

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放送情報

モエカレはオレンジ色
放送日時:2023年10月6日(金)19:00~、2023年10月29日(日)18:30~
チャンネル:ホームドラマチャンネル
※放送スケジュールは変更になる場合がございます

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