映画『女子大小路の名探偵』で主演を務めているのが俳優やモデルなど多岐に渡って活躍している剛力彩芽。同作は秦建日子による小説『女子大小路の名探偵』(河出文庫刊)原作のミステリーで、ひょんなことから事件に巻き込まれた主人公の姉弟が、名古屋や岐阜の仲間たちの助けを借りて真犯人に迫るというストーリー。
剛力が演じるのは、喧嘩っ早くて口が悪いものの実は弟想いのホステスの広中美桜。喧嘩激弱で女の子にだらしない弟の大夏は映画『天気の子』や『カラダ探し』などの作品で注目を集めている醍醐虎汰朗。同作では剛力と醍醐の絶妙な掛け合いが見どころとなっている。
今回は主演の剛力にインタビューを行い、本作への思いを始め、醍醐とのエピソードや演技のモチベーションとなっているものについて話を聞いた。
――本作のオファーをもらった時の感想を教えてください
「素直に嬉しかったですね。私は原作者の秦(建日子)さんが大好きだったので、今回お話いただいた時は二つ返事で引き受けました。ただ、実際に台本をいただいて読んでみると、一度では理解できない部分も多くて難しかったですし、私が演じる美桜というキャラクターのような強気な女性は演じたことがなかったので挑戦だなと思いましたね」
――剛力さんが演じられる美桜はかなり気が強い女性ですが、どんなキャラクターだと受け止められていますか?
「美桜が発する口が悪い言葉っていうのは小さい頃から言っていることで、もう弟には言い慣れている部分だったりするので、私が演じることで嘘っぽく聞こえたら嫌だなっていうのは意識しました。美桜は弟に対しては口々に殺すぞって言うじゃないですか。その言葉に愛情はないかもしれないんですけど、内面では弟のことを愛している。言葉にするのが不器用な子ではあるので、ただ強気な女性として見られるのではなくて、愛される要素をしっかり表現することは気をつけていました」
――今回はどのように役作りをしたのでしょうか?
「最初は大夏がどういう感じの弟なのかがまったくイメージできていなかったんですけど、大夏役の醍醐(虎汰朗)さんと本読みをさせていただいた時に、醍醐さんが演じる大夏の姿を見て、自然と美桜としての立ち回り方が分かったというか。なので、今回に関してはあまり深く役作りはせずに挑みましたね」
――今回はあまり役作りをしなかったとのことですが、普段は事前にしっかりと役のイメージを掴んだ上で役作りをされるのでしょうか?
「監督さんやプロデューサーさんとお会いした時に役へのイメージを膨らませていく感じですね。その前にも自分の中である程度は想像してはいるんですけど、制作サイドの意図を汲まなければいけないですし、どんな格好の女の子なのかという外見からも引き出していく必要があるので、現場で役を作っていきます。あとは、自分の周りの人とか出会った人の中で、このキャラクターに似てる人を探してイメージすることも多いですね」
公開情報
女子大小路の名探偵
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