剛力彩芽、『女子大小路の名探偵』で新たな挑戦「みなさんに楽しんで笑顔になってもらいたい」

――美桜と重なる部分はありますか?

「いや〜あそこまで言葉遣いが悪くないと思いたい(笑)。私は姉がいて妹なんですけど気の強さとか正義感みたいなのはすごく私の姉に似ていて、今回の美桜のモデルは半分ぐらい姉ですね。もちろん私も美桜と通ずる部分っていうのはあるとは思うんですけど、どちらかと言うと姉に近いかもしれないです」

――松岡達矢監督や原作・脚本の秦さんとはどのようなすり合わせをしたのでしょうか?

「秦さんからは強くてかっこいい女性を書きたかったという風に言っていただけたので、そこは聞けて良かったなと思いましたね。一度現場に来ていただいた時に、『美桜はこれで大丈夫でしょうか?』と聞いたら、『全然大丈夫だよ』と言ってくださって励みになりました。監督とは強さだけじゃなく、弟との距離感みたいなものは意識しようと話していたので、本読みの時に突き放した喋り方をしてみようとかここはもっと優しく言ってみようとか、細かいところはしっかりと詰めていきました」

――醍醐さん演じる大夏との距離感は難しかったですか?

「難しかったですね。でも、醍醐さんが演じる大夏がほっとけない感があったので、表ではムカついている素振りを見せながらも、自然と大夏の魅力にハマっていったというか。醍醐さんのおかげもあって上手く演じられたんじゃないかなと思います」

――初共演となった醍醐さんの印象はいかがでしたか?

「私より年下なんですけど、とても落ち着いていてフラットな方だなと思いました。でも、男性キャストで集まっていると、みんなでキャッキャしてたりとか、可愛い一面もあったりするんです。醍醐さんの目が素敵だなと思っていて、まっすぐにちゃんと向き合ってくれるので、すごく魅力的な方だなと思いました。私は人見知りなのであまり現場では話さないんですけど、醍醐さんはうんうんって聞いてくださるので自分から話しかけることが多かった気がします」

――今回は名古屋と岐阜のオールロケということでしたが、改めてその土地の魅力を再確認した部分はありますか?

「名古屋って東京から日帰りで行けてしまう距離なので、名古屋で仕事したら、だいたいその日に帰ってくることが多いんですよね。なので、名古屋でゆっくりすることがなくて。今回は1〜2週間ほど名古屋でロケをさせていただいて、いろんな場所に行ったんですけど、最後のクライマックスを撮ったオアシス21という場所が素敵でした。共演した水野勝さんに聞くと、地元の人にとっては当たり前に知っている場所みたいなんですけど、私は全然知らなくて。そういう場所が多かったので、今後改めて訪れたいなと思いました。岐阜は実は初めて訪れたのですが、1日お休みがあった時に岐阜城に上りました。上からの景色も素敵なんですけど、下から見上げてみるライトアップされた景色も綺麗でびっくりしました」

――最後に剛力さんの芝居のモチベーションになっているものを教えてください

「改めてコロナ禍を経てエンターテイメントというものの大切さに気がついて、よりエンターテインメントとは何かを考えるようにはなっていく中で、もちろん演じることそのものが楽しいということもあるのですが、やっぱり観てくださるみなさんに楽しんで笑顔になってもらいたい。お客さんの気持ちに少しでも寄り添うことができたら嬉しいですね」

取材・文=川崎龍也
衣装協力/VERMILION、Kengo Kuma + MA,YU
スタイリスト/津野真吾(impiger)

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