映画「あの花」W主演の福原遥水上恒司がお互いの印象を語る「安心感に支えられました」

――作中でかき氷を食べるシーンがあったと思うのですが、いずれ別れることを知っている百合と彰だからこそ切ない気持ちになりました。お二人はどのように演じていたのでしょうか?

水上「百合は砂糖水のかかったかき氷を美味しいって言っているんですけど、冷静に考えたらそんなわけないんですよ。というのも、百合は現代でもっと美味しいものを食べているわけで。もしかしたら百合はあそこで彰に気を遣って美味しいって言ったのかもしれないし、そこは分からないんですけど、彰は百合のその姿を見てきっともっと生きたいと思ったはずなんです。僕はそういう解釈を持って演じていました」

――福原さんはいかがですか?

福原「単純に美味しかったです(笑)」

水上「そう言うと思った(笑)。美味しいって言ってたもんね。カメラ外でもずっと食べていました」

福原「でも、作品内の中でも唯一と言っていいほど幸せなシーンだったので、とにかく楽しもうという気持ちで臨んでいました。戦時中の日本で百合はいろんな感情になったと思うんですけど、彰といられることの幸せや甘いものを食べられた幸せの両方を感じられたんじゃないかなと思います」

――お二人は「ウチの娘は、彼氏が出来ない!!」以来の共演となりますが、お互いの印象を教えてください

福原「今回を通して印象が変わらない部分とより深く知れた部分がありました。前回のドラマの時はあまり話す機会がなかったんですけど、『福原さんってどうやってお芝居をされているんですか?』と聞かれたことがあって、お芝居のことを学んで吸収していく姿勢がすごいなと思っていたんです。今回もそのイメージは変わらず、信念を持っていて、水上さんの背中についていけば大丈夫という安心感がすごくあったので支えられました」

水上「前回はほぼ共演していないに等しいぐらいだったので、今回はまた一からと僕は思ったんですけど、今回の百合を演じるにあたって、この世の全てを受け入れようとしている、女性ならではの器の大きさみたいなものを福原さんに対して感じて。この人の魅力ってそういうところにあるんじゃないのかなと思いました」

――本作は目が覚めると1945年の日本にいたという設定ですが、もしお二人が過去に戻れるとしたら、いつの時代に戻りたいですか?

福原「前世に行ってみたい(笑)」

水上「前世ってなんだったの?」

福原「占いで前世はイギリスの姫って言われました」

水上「僕はイタリアの靴職人。それも頑なすぎて誰の言うことも聞かずに、孤独で死んでしまったらしくて(笑)」

福原「私、逆だったよ。みんなの言うことを聞きすぎて心が疲れちゃったって言われた(笑)。こうやって知ると面白いよね。前世にどういう人生を送っていたのか見てみたいなと思います」

水上「僕は江戸時代かな。江戸時代の百姓たちの生活を体験してみたいです。あの時代って異質な時代だと僕は思っていて、実際に生活様式の資料を見ているとめちゃくちゃ面白いので、そこに行ってどんな暮らししているんだろうというのは気になりますね」

取材・文=川崎龍也

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トップス ¥8,470
デニム ¥15,180 moussy(バロックジャパンリミテッド/03-6730-9191(コールセンター))
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その他スタイリスト私物

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公開情報

あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。
2023年12月8日(金)公開

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