綱啓永森愁斗の初共演作「君の花になる」で2人の魅力を再認識

綱が演じるのは、感情をストレートに出す最年長のグループメンバー・古町有起哉。屈託のない賑やかな性格で、グループと仲間に対して熱い想いを持ち、皆をまとめる存在でもある。それ故に、何かと棘のある態度をとる弾とぶつかり合うこともしばしばだ。

2018年に俳優デビューし、2019~2020年放送のスーパー戦隊シリーズ「騎士竜戦隊リュウソウジャー」などでキャリアを積んだ綱の演技はとても自然で、有起哉が魅力的な人物となっている。初めてグループメンバーがあす花と会った時は「じゃあ、あすぴょん!」といきなりあだ名を付けたり、弾の曲作りのために皆を集めて恋バナをさせたり、明るい雰囲気を作りながらメンバーをまとめていく。第2話の終盤、リーダーや曲作りといった重荷を1人で背負い込む弾に言いたいことを言ったあげく「バーカバーカバーカ!」と言い放つシーンなどは、有起哉が仲間を想う気持ちに誰もが胸を打たれることだろう。

一方の森は、本作が俳優デビュー作となる。演じるのは、大人しくて可愛い雰囲気の弟的存在・桧山竜星。匂いに敏感で、あす花が作る料理を言い当てるだけでなく、人の感情を匂いとして感じとることもできる。
当初の竜星はあまり喋らないが、皆と一緒に喜んだり、うなだれたり、その場の空気にしっかり溶け込んでいる印象だ。全員で自立を目指そうとなった時、自分で味噌汁のおかわりをしに行くメンバーを見てにこやかに微笑んだり、生配信するとなった時には有起哉と一緒に「しちゃおー!」とはしゃいだり、純で無邪気で、まさに弟的存在と言える。

グループや仲間を想う気持ちは竜星も有起哉と同じで、新曲ができたことを弾が話さずにいた時は「ちゃんと言って」と真顔で言い放つ。そんな竜星にハッとさせられるような重みを感じるのは、皆と笑い合い、辛いことも一緒に乗り越えていく竜星を森がしっかり演じているからだろう。第5話で憧れてきた仲間への想いを語るシーンでは、純な想いを溢れさせる姿に涙腺が緩むほどだ。

森と綱は本作で、撮影はもちろん歌やダンスのレッスンで多くの時間を共に過ごしたことだろう。本作で深まったであろう2人の絆を思えば、「ぼさにまる」での再共演を喜んだのも分かる気がする。すでに「君の花になる」を見た方も、綱と森、2人の演技にぜひ注目して見てほしい。2人が持つ魅力がより鮮明に感じ取れることだろう。

文=堀慎二郎

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放送情報【スカパー!】

君の花になる
放送日時:2023年12月31日(日)9:00~
チャンネル:TBSチャンネル1
※放送スケジュールは変更になる場合がございます

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