萩原利久×八木勇征が演じる「ひらきよ」の愛はさらに深まる...「劇場版 美しい彼~eternal~」

大学卒業が近づき、人気カメラマン・野口のアシスタントとして働きはじめた平良(萩原)。プロの仕事を目の当たりにする中で、俳優として活躍の場を広げる清居(八木)の邪魔になりたくないという思いが生まれ、少しずつ清居と距離を置くようになっていく。「清居は神様」であり、尊い存在と考えている平良だが、一方の清居は、平良と対等な関係を築き、"普通の恋人"になりたいと願っていた。互いに想い合いながらも、少しずつすれ違ってゆく2人は、ある事件をきっかけに自分の本当の望みに気付いていく...。

平良を演じる萩原は、随所に挿入されるモノローグで、繊細な平良の内面を柔らかくも穏やかなトーンで表現。それゆえにアルバイト先で自信なさげにしている姿や、清居に対する"崇拝思考"が抜けず、内緒で清居の"追っかけ"をしているシーンでの挙動不審ぶりが際立つ。しかし、実際に清居と言葉を交わしている場面では、等身大の男子大学生という雰囲気を作り上げ、平良というキャラクターの多面性を観る者に印象づける。

そして、平良に底なしの愛情を注がれている清居を演じる八木は、平良が"キング"と崇拝するほどのクールビューティーさを、肩の力を抜いた演技で表現。「平良が崇拝するのも仕方ない」と誰もが思わざるを得ない魅惑的な表情で、清居という究極の俺様キャラに確かな存在感を与えた。

そんな2人が作り上げるラブシーンは、冒頭を飾るイメージをはじめ、どれもロマンチック。なかでも、2人で湯船に浸かりながら、清居が平良に「キスしてもいいぞ」と誘いの言葉をかけたことから始まる情熱的な愛の交歓シーンは、鏡を効果的に使い、清居の表情にフォーカスを当てる。背後から平良に抱きしめられ、耳元で「鏡に映る清居もきれいだ」と囁かれ、首筋にキスの雨を浴びる中で、清居の頬はみるみるうちに赤く染まり、うっとりとした表情に。その美しさには、平良でなくとも「清居、きれいだ」と心の底から思ってしまうはずだ。

2人の青年のピュアな恋を軸に、夢と現実、コンプレックスや嫉妬など、青春にはつきもののさまざまな感情をロマンチックな映像で描く本作。文字通り体当たりで平良と清居というキャラクターに挑んだ萩原と八木の熱演に注目しながら、ラストに待ち受ける、最高に美しいラブシーンを堪能してほしい。

文=中村実香

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放送情報【スカパー!】

劇場版 美しい彼~eternal~
放送日時:2024年1月21日(日)21:00~、2024年1月25日(木)21:50~ほか
チャンネル:日本映画専門チャンネル
※放送スケジュールは変更になる場合がございます

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