田中みな実の底知れぬ狂気を感じさせる怪演！眼帯姿で異様な存在感を放った「M 愛すべき人がいて」

4月から放送開始される新ドラマ「Destiny」。3年ぶりの連続ドラマ復帰となる主演の石原さとみをはじめ、亀梨和也や安藤政信ら実力派がキャストに名を連ねるなか、メインキャストの一人を担うのが田中みな実だ。美容にも明るくストイックに自身を磨いてきた田中は、2019年のドラマ「絶対正義」で本格的に女優デビュー。バラエティなどでは時にあざとささえも武器に気さくな姿を見せるが、ドラマ・映画では振り切った演技も披露して存在感を発揮してきた。

近年では「最愛」(2021年)や「あなたがしてくれなくても」(2023年)など話題のドラマへの出演も続き、女優として目覚ましい活躍を見せている。そんな彼女の出演作の中でひと際異彩を放つのが、「M 愛すべき人がいて」(2020年)だ。

本作は歌姫・浜崎あゆみ誕生に秘められた出会いと別れを描いた同名小説のドラマ化。激動の音楽業界を駆け抜けるアユとカリスマプロデューサー・マサの愛や葛藤を描く原作に、脚本家・鈴木おさむならではのエッセンスがふんだんに散りばめられた。オリジナル要素も加わり、壮大なスケールで展開するジェットコースターのような作品に仕上がっている。

福岡から祖母とともに上京してきたアユは、東京で芸能活動をして家族の生活を楽にしたいと意気込むが、なかなか上手くいかない。ある日、レコード会社・A VICTORYのカリスマプロデューサーであるマックス・マサが次のスターを探していると聞き、六本木に向かう。

緊張しながらマサの前に並んだアユは、女の子の顔を見て次々と切り捨てていくやり方に反抗的な態度を取ってしまう。運命の出会いを果たしたアユとマサだが、溢れる才能を前に嫉妬に狂った人々の壮絶な嫌がらせや裏切りが2人を追い込んでいく。華やかなスターダムに上り詰めていく先には、愛のドロ沼が待ち受けていた。

安斉かれんと三浦翔平が主人公のアユとマサ役でW主演を務め、彼らの運命を左右するキャラクター・姫野礼香に田中が起用された。礼香はA VICTORYの社員でマサの秘書。決して外さない右目の眼帯からしてすでに異様な存在感を放っている。

長年思いを寄せてきたマサが離婚することを待ち望み、ストーカー並みの執着心で彼を追いかける。それゆえアユに激しく嫉妬し、立場や権利を振りかざして姑息な手段で嫌がらせを繰り返す謎めいた美女だ。インパクト大なルックスを裏切らない強烈なセリフと共に、予想外の奇行に走る礼香。暗く光る瞳や凄みのある声は底知れぬ狂気を感じさせる。

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