思い返せば、「東京卍會」のキヨマサ(鈴木伸之)にボコボコにされた日を境に、言いなりの生活を送ってきたことが、今の冴えない人生を送ることになったきっかけだったと思い出したタケミチ。顔も忘れかけていた高校時代の恋人・ヒナのマンションを訪ねると、そこには10年ぶりに見る、可愛すぎるヒナの姿が――。
タケミチが「自分はもう死んでいて、10年後にはクズ人間だ」と打ち明けると、タケミチの頬をパチンと両手で挟み、「だったら頑張って。そして10年後も私といて」とエールを送るヒナ。透き通った大きな瞳とチャーミングな笑顔に、タケミチも「いいじゃん、10年前」とメロメロ。「ヤンキーもののヒロインはこうでないと!」と思わせる、キュートで真面目で気が強いヒロインは、今田のハマり役だ。
■初対面のマイキーをひっぱたく気の強さと優しさに痺れる!
タイムリープしてきたタケミチの言葉を信じたことで生き残り、現代では刑事になったヒナの弟・ナオキ(杉野遥亮)は、現代に戻ってきたタケミチに、「タイムリープして姉を救うためには勢力を強めた『東京卍會』のトップ・マイキーとキサキ(間宮祥太朗)を出会わせないことだ」とタケミチにミッションを与える。
そんな中、再びタイムリープした高校時代で、ヒナの言葉を思い出しながら、宿敵のキヨマサと捨て身で戦っていると、その根性を買われ、タケミチは期せずして初対面のマイキーとドラケンに気に入られてしまう。
学校まで遊びの誘いに来たマイキーとドラケンを、タケミチの喧嘩相手だと勘違いしたヒナがマイキーをいきなりひっぱたき、タケミチをビビらせるのも、今田の魅力が引き出されたシーン。ヒナの可愛いだけではない、芯の強さを表現する今田の演技に痺れる場面だ。
「ヒナを守る」という使命のもと、何度もタイムリープし、マイキーとドラケンの人間性に惹かれていくタケミチは、果たして運命を変えることができるのか。そして、謝ってばかりの冴えない人生から抜け出すことができるのか。その鍵を握る今田の明るくて強い存在感、演技力にも注目しながら見届けてほしい。
文=山本弘子
放送情報【スカパー!】
映画 東京リベンジャーズ
放送日時:2024年5月1日(水)17:00~
チャンネル:WOWOWシネマ
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