亀梨和也が連続ドラマW 東野圭吾「ゲームの名は誘拐」で頭脳明晰な誘拐犯を熱演「ボディーランゲージを大きく見せ、手を意識的に使って演じました」

亀梨和也演じる敏腕広告プランナーが狂言誘拐ゲームを仕掛ける
亀梨和也演じる敏腕広告プランナーが狂言誘拐ゲームを仕掛ける

亀梨和也主演の連続ドラマW 東野圭吾「ゲームの名は誘拐」(WOWOWプライム)が、6月9日(日)にスタートする。2002年に発表された東野圭吾の同名小説を原作としたミステリーで、亀梨が演じるのは、頭脳明晰な誘拐犯・佐久間駿介。佐久間は広告代理店の敏腕プランナーだが、手掛けていた大型プロジェクトから突如降板させられたことを機に、復讐(ふくしゅう)のため、クライアント企業の社長の娘と共謀して狂言誘拐を企てる。2003年に映画化された人気作で、ラストに「どんでん返し」が待ち受けることでも知られている。WOWOWのドラマには2022年の「連続ドラマW 正体」以来の出演となる亀梨に、作品への思いを聞いた。

――東野圭吾作品には2018年のドラマスペシャル「東野圭吾 手紙」(テレビ東京系)以来の出演ですが、完成した本作をご覧になっての感想は?

「すごく面白かったです。演じる身としてはしっかり結末を分かった上でお芝居のプランを組んでいったので、役作りにも丁寧に臨めました。前回WOWOWさんに出演させていただいた『正体』同様に、髪形から衣装など、監督やスタッフさんがキャラクター造形にも親身に寄り添ってくださるありがたい環境でした。僕もあらゆる面で相談に乗っていただいたし、佐久間の乗る車にも意見を取り入れていただいたので、おかげで所作や気持ちの面でもスムーズに役に入っていくことができました」

佐久間は仕事も恋愛も「ゲーム感覚」でクリアすることに快感を覚える人物
佐久間は仕事も恋愛も「ゲーム感覚」でクリアすることに快感を覚える人物

――佐久間は大手広告代理店のプランナーで、亀梨さんが普段お仕事で接することも多い業種ですが、誰かを参考に演じられたりしましたか?

「誰かを100%そのままというわけではないですが、観察はしましたね。また具体的に代理店名を出して、服装や雰囲気のイメージをスタッフさんとも共有しました。加えてアプローチとして、感情を具体的に示せるように、身振り手振りを大きめにするボディーランゲージを意識的に使っていきました。誘拐をゲームのように捉えるキャラクターなので、なんとなく『ゲーム=手でコントロールするもの』みたいなイメージとリンクするような気がして、手を大きく使うことを自分の中で裏テーマとして設定していました」

――自分がプロジェクトから外されたことでプライドが傷つき、狂言誘拐を計画する佐久間ですが、その心理に共感できることはありましたか?

「僕自身にどこまでそんなプライドがあるのかまでは分からないですけれど、人には、自分でも計り知れない側面は必ずある、という恐怖感はあります。だからこそ、人に対して思いがけない行動を取らないように、普段抑制しているんですよね。世の中にはいろいろな事件があって、もちろんそれを起こした人たちを肯定するつもりはないけれど、同じ追い詰められ方をしても、あっち側に転んでしまう人とそうでない人は紙一重だと思うんです。自分だって、状況が変われば何が起こるかわからない。人間としての弱さは、彼らと同様に自分も持ち合わせているんだろうな、と時に考えますね。本作では、佐久間がやっとつかんだ立場を死守したいという思いから犯罪に走るわけですが、やがて自分自身以外にも守るべきものが徐々に生まれてくるという展開になっていきます」

見上愛演じる樹理と佐久間の危険な恋愛模様からも目が離せない
見上愛演じる樹理と佐久間の危険な恋愛模様からも目が離せない

――佐久間に狂言誘拐を持ちかける副社長令嬢・樹理との関係も注目ですが、樹理を演じられた見上愛さんは亀梨さんのことを「とても気が回る方で、ちょっとおちゃめな面もある」とコメントされていますが、本当のところはどうでしょうか?

「おちゃめねぇ...(笑)。僕も38歳になりましたが、20代の俳優さんと共演するときは、いまだに『クールで近寄りがたい亀梨くん』のイメージがあるんだなっていうのは感じますね。本当は子供の頃からよく『お調子者』って言われてきたし、全然無口でもないし、ボケたがるタイプだと自分では思って生きてきているんですけどね。でも大勢の人の前では斜に構えてよろいを着てしまう習性があったので、そういう側面があまり届いていないのかもしれないです(笑)」

――ではその誤解が解けるほど、気さくに皆さんと現場で話されたりしたということでしょうか?

「座長として入る現場では、お芝居以外にもある程度僕がちゃんと方向性を示さなければと、意識して振る舞っていると思います。今回は、第2話にある樹理との場面で、関係値がよほど高まらないと結末に結び付かないと感じていたのですが、見上さんとは『初めまして』だったので、どこかでその持っていき方について相談したいね、とお互い話していました。そこで、雨で夜ロケが飛んだ日に『ご飯行かない?』ってお誘いして...あ、もちろんマネジャーさんたちも一緒にですよ(笑)。それで納得のいく、良いコミュニケーションが取れたなと思っています」

文=magbug

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放送情報【スカパー!】

連続ドラマW 東野圭吾「ゲームの名は誘拐」(全4話)
放送日時:6月9日(日)22:00~※毎週(日)放送
チャンネル:WOWOWプライム、WOWOW4K
※放送スケジュールは変更となる場合があります

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