藤原竜也が作り上げた独自の"夜神月像"を味わえる映画『DEATH NOTE デスノート』

(C)大場つぐみ・小畑健/集英社 (C)2006「DEATH NOTE」FILM PARTNERS

1997年の舞台『身毒丸』でオーディションの末に主役の座を勝ち取り、俳優デビュー。以降、数々の作品で唯一無二の存在感を見せつけ、イケメンでありながら、演技派としての評価を確立しているのが藤原竜也だ。

そんな中でも、藤原の光った作品として2006年に公開された『DEATH NOTE デスノート』を挙げないわけにはいかない。同作は同名漫画の実写化作品。「名前を書かれた人間が死ぬ」デスノートを拾い、天才的な頭脳を「キラ」として活かす夜神月と、数々の難事件を解決してきた世界的名探偵L(エル)率いる警察の戦いを描く。

二部作の前編にあたる『DEATH NOTE デスノート』では、夜神月がキラとして犯罪者を次々と"裁き"、Lがその正体をつかもうと様々な策を巡らせる。しかし、月はそれをも上回る卓越した戦略で追走をかわす。そして、新たな登場人物も現れたところで、前編は終了する。

(C)大場つぐみ・小畑健/集英社 (C)2006「DEATH NOTE」FILM PARTNERS

『デスノート』の中でキラの殺人は紙に名前を書くだけで成立するので、基本的にフィジカルなバトルなどは存在しないが、手に汗握る頭脳戦が繰り広げられる。漫画の実写化として、大成功を収めた作品のひとつとなっているのは、言うまでもなく主人公を演じた藤原が成功の一端を担ったからであろう。

■確立した夜神月像

そもそも『デスノート』を実写化するにあたって、当時は批判的な声も少なくなかったことを記憶している。原作は圧倒的な画力と、それぞれのキャラクターの魅力、そして言うまでもなく緻密な頭脳戦がファンを虜としていた。

そんな原作ファンには明確な夜神月像、L像が存在し、実写化でその世界観を壊されることを嫌っていたが、藤原はその世界観を決して崩すことはなかった。いや、その世界観に土足で踏み入るようなことをしなかった。

映画を見ればわかるが、藤原演じる月は決して「漫画から飛び出してきた」ような仕上がりではない。藤原は美青年ではあるが、月とのビジュアルの違いは否めないし、藤原が持つ貫禄からか、大学生と言われると若干の違和感がある。原作ではスマートで完璧な印象が強かった月をより人間らしく作品に落とし込んでいる。

それこそが、藤原演じる夜神月の持ち味となった。警察に追われる焦りを醸し出しながらも、明晰な頭脳を殺人で使う冷酷さが、狂気をはらんでいる。こうして藤原は新たな"夜神月像"を打ち立て、原作ファンの視聴者からも好評を集めた。

■藤原にとって『デスノート』とは?

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放送情報

DEATH NOTE デスノート
放送日時:2024年6月17日(月) 17:00~
DEATH NOTE デスノート the Last name
放送日時:2024年6月17日(月) 19:15~
チャンネル:WOWOWプラス

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