――今のお話とも繋がってくると思うのですが、山口監督は現場で台詞を変えることも多いと聞いています。今回の映画でもありましたか?
MEGUMI「実は全部、変わりまして...」
武田「台本見た時にこれ変わるかもしれないなって予感がするようになってきました(笑)」
MEGUMI「そうだね。台本がかなり分厚くて、6時間ぐらいの台本になっていたので、これは必ず変わるな、と。撮影が始まる前からいろんなシーンが淘汰されていくんだろうなというのは感じていたので、それに対して特に意見したりすることもなく、監督に委ねていました」
――みなさん山口監督のやり方に慣れてきているんですね。最初の頃は驚かれたんじゃないでしょうか?
MEGUMI「『やれたかも委員会』の時はびっくりしたかもしれないです。ただ、監督の出してくるものってすごく面白いので、もうぐうの音も出ないといいますか、やりますっていう気持ちになるんですよ。主演の鋼太郎さんもそうですけど、毎回主演の方がもっと大変な量をこなしているのを見ると、自分たちはここで驚いていてはいけないと思いますね」
――映画から宮世琉弥さんや野村周平さんといった新キャストの方も出演されていますが、撮影現場の雰囲気はいかがでしたか?
武田「野村さんは『何をやってるんだ俺は』みたいなことをずっと言ってましたよね(笑)」
山口「野村周平くんはスケジュール的にギリギリのキャスティングになったので、撮影中も『おいハンサム‼』の映画化自体がドッキリじゃないかと言い続けていました」
MEGUMI「言ってましたね(笑)」
武田「それもそれでイサオにすごく合っているなと思いました」
MEGUMI「千鶴は基本的にお家で家族とミチルさんぐらいにしか会わないので、映画では京都に行ったり、新しい方と絡んだりすることが多くて新鮮でした。宮世さんは京都のシーンでご一緒させていただいたのですが、難しい京都なまりにも果敢にチャレンジされていて素敵な人だなと思いました」
――最後にファンの皆さんにメッセージをお願いします
MEGUMI「作品を撮っている時も、映画を見ている時もそうなんですけど、ちゃんとご飯を作って、ちゃんと日常のことを感じて生きていきたいなと思わされるんです。現代人は本当に大変で忙しいし、みんな色々あるけれども、そういうものを洗い流してくれるような、優しい笑える映画だと思いますので、年齢関係なくいろんな方に楽しんでいただけたら嬉しいです」
武田「見ていたら温かい気持ちにもなれるしお腹も空くし、見終わった後に大事な人を思い出すような不思議な気持ちになる映画です。その中で、自分の中の悩みを解決するヒントになるような言葉が台詞の中にあったり、自分がこれから生きてく中で心の中にとっておこうという言葉が見つかったりすると思うので、身構えず感じるままに見てほしいです」
山口「子供から大人まであらゆる年代の方に楽しんでもらえて、ニコニコしながら劇場を後にできるような映画になったと思います。まず映画から見てドラマに戻ってもらってもいいですし。ぜひ大画面でご覧ください」
取材・文=川崎龍也
映画情報
映画「おいハンサム!!」
2024年6月21日(金) 全国ロードショー
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