神木隆之介＆浜辺美波の「らんまん」コンビのドラマ性も話題に！米国でも大きな反響を得た「ゴジラ-1.0」

昨年11月に公開された山崎貴監督による映画「ゴジラ-1.0」が旋風を巻き起こした。同年に公開された実写映画ランキングで第1位(※興行通信社調べ)となるなど大ヒットを記録。第47回日本アカデミー賞では作品賞をはじめとする8部門で最優秀賞に輝き、公開から半年以上経ったいまも注目を集めている。

その勢いは国内にとどまらない。日本から遅れること約1ヶ月、北米の映画館でも公開されると人気が拡大。34年ぶりに記録を塗り替え、全米での歴代邦画実写作品興収No.1となった。

CGによる高度なビジュアルを駆使した映像表現・VFXの第一人者である山崎監督のこだわり抜いた映像は、国外でも高い評価を受けた。邦画・アジア映画として史上初の第96回アカデミー賞(R)視覚効果賞を受賞するという快挙を成し遂げた。ゴジラが東京・銀座の街で破壊の限りを尽くす様や海を走る軍艦の数々、激しい戦闘シーンからは、恐怖と絶望がありありと伝わる。昭和の昔懐かしい空気感を再現した2005年からの「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズや圧倒的迫力の戦艦大和の戦闘シーンも話題となった「アルキメデスの大戦」(2019年)など、長年情熱をもって取り組んできた山崎監督の素晴らしい技術が世界にも認められた。

7月6日(土)にＷＯＷＯＷシネマで放送される本作は、ゴジラのファンであることを公言する山崎監督が脚本・VFXも務めて満を持して挑んだ、ゴジラ70周年記念作品。1945年、太平洋戦争ですべてを失い"無"となった日本。特攻隊員・敷島は自身の零戦が故障したと偽って大戸島の基地に着陸するが、突如出現したゴジラに襲われる。

基地の隊員たちの多くが亡くなる悲劇を経験し、トラウマを抱えたまま東京に復員。身寄りのない赤ん坊を引き取って育てる女性・典子と出会い、3人で新生活を営むが、ゴジラが東京を破壊するという非常事態に遭遇する。無からマイナスへ、かつてない絶望を与える存在に生きて抗う術はあるのか...。

本作の魅力はVFXだけではない。実力派たちの絶妙なコンビネーションによる人間ドラマも大きな見どころとなっている。主演を務めたのは神木隆之介。近年は「るろうに剣心」シリーズでの喜怒哀楽の"楽"以外の感情が欠落した剣術の才を持つ青年・瀬田宗次郎や、「3月のライオン」(2017年)での中学生でプロとなった17歳の高校生棋士・桐山零など、ハマり役とも言える魅力的なキャラクターたちを熱演してきた。また、連続テレビ小説「らんまん」(2023年)では、主人公・槙野万太郎を務めあげた。

着実にキャリアを重ね、演技派俳優となった神木が本作で演じる特攻隊員・敷島浩一少尉は、優秀なパイロットながら死ぬことを恐れ逃げた末に戦争から生還した青年。戦争から一人生きて還ってきてしまったという罪悪感に苛まれ、不時着した基地の隊員たちがゴジラに襲われているところを見殺しにしてしまったトラウマを抱えている。過去に囚われ、追い詰められ、生きていることを肯定できずにいる複雑な心を神木が繊細に表現。血の通った一人の人間・敷島浩一として絶望や悲しみ、苦悩や覚悟を体現した。

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