広澤に関しては、間宮のミスの尻拭いをするために前事務所に残ったことが分かったが、0からのスタートには違いない。受付嬢の吉田の他、有能な渉外弁護士だが協調性のない柳田俊文(佐々木蔵之介)、好きな女性から「自分の相手は医者か弁護士、サッカー選手」と言われて無給でアシスタントを志願してきた本多大介(玉山鉄二)、法律の知識と人生経験は豊富な還暦過ぎのパラリーガル・井上紀三郎(津川雅彦)といった即席チームで、事務所も小さい場所に移転して再出発。
間宮は渉外弁護士としては有能だが、これまでは大手事務所に所属していたので自分自身で新規クライアントを開拓した経験は皆無。「人に頭を下げるのは30年ぶり」というくらい勝気な性格なので、なかなか思うに任せないようだ。しかも、舞い込んでくるのは、企業関連などの大型案件ではなく、"離婚"や"不倫"、"親権"といった家事事件ばかりで、これも間宮にとっては経験のないことなので、こっそり書店で参考になる本を買って調べたりして学びながら対応している。
多くのトラブルに見舞われながらも、その負けん気の強さと正義感で、チームを引っ張り、時には助けてもらいながら進んでいく間宮の姿は、見る側も元気にしてくれる。2005年に放送された続編「離婚弁護士Ⅱ〜ハンサムウーマン〜」では、離婚弁護士としての活躍の他に、女性雑誌の編集長・三神達也(宇梶剛)や居酒屋「鬼の涙」店主・大庭保(松重豊)を巻き込んでの恋愛要素があったり、間宮や事務所のメンバーたちのプライベート面が見えてきたりするエピソードも多い。
"ひょっとしたら自分の身に降りかかるかもしれない"といったトラブルをテーマに取り扱っている「離婚弁護士」。身近だからこそ共感できる笑えて泣けるエンターテインメント作品を、天海演じる"間宮貴子"を軸にたっぷりと楽しんでもらいたい。
文=田中隆信
放送情報【スカパー!】
離婚弁護士
2024年7月26日(金)12:10~
チャンネル:フジテレビTWO
※放送スケジュールは変更になる場合がございます
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