岡崎友紀の魅力が炸裂する昭和の名作ドラマ「なんたって18歳!」

1971年10月から1年間にわたってTBS系で放送されたドラマ「なんたって18歳!」は、大映テレビ制作のライトコメディで、岡崎友紀が主演。前作の「おくさまは18歳」に続く、シリーズ第2作という位置づけで制作された。

前作に続いて岡崎が主演を務めているが、キュートな可愛さと表情の豊かさ、さらにコメディエンヌとしての溢れる才能にあらためて感嘆させられる。大財閥の令嬢である青木まどか(岡崎友紀)が、家訓によって決められた結婚を避けるために家出。名前を「青山はるか」と偽り、父親の経営する観光会社に新人バスガイドとして潜り込む...という設定だ。形式ばったことが嫌いなまどかは、自由にあこがれ、好奇心が強く何にでも首を突っ込むアクティブな女性。明るく元気で、失敗を繰り返しながらもたくましく成長していく主人公はまさに岡崎に適役で、本作では演技にもますます磨きがかかって、本当に魅力的だ。

「青山はるか」の正体が「まどか」であることを知るのは、父親である社長の鬼八郎(田崎潤)のみ。婿養子の彼は妻・悦子(加藤治子)とその母・文(山田桂子)に頭が上がらない。まどかのよき理解者として、彼女を支えながら一緒に秘密を守るが、妻たちにバレそうになってオタオタする鬼八郎の姿も見どころ。また、物語後半に登場する丹野チアキ(うつみみどり)も、はるかの正体を知ることとなり、それをネタにはるかに無理難題を要求しては困らせる。うつみは前作での漫画家役の怪演ぶりも評判となったが、本作での存在感も抜群。すさまじい嗅覚を発揮して、神出鬼没にはるかを悩ませるドタバタがじつに楽しい。

はるかの勤務先であるバス会社・km自動車の面々も個性豊かだ。大竹所長(藤村有弘)は、はるかが毎回起こす騒動に頭を悩ませる役どころだが、藤村の持ちネタ「デタラメ外国語」は、本作でも時折披露される。はるかの指導者である丸山主任(春川ますみ)もベテランらしい安定感を発揮。主人公のイジメ役として登場する"3ケ月だけ先輩"の島田(十勝花子)も際立っている。十勝は本作以降、主人公の敵役女優として人気となり、70年代のドラマには必ずキャスティングされたほど。

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放送情報【スカパー!】

なんたって18歳!
放送日時:7月24日(水)4:00~スタート
※毎週(月)~(日)4:00~6:00
放送チャンネル:TBSチャンネル2 名作ドラマ・スポーツ・アニメ
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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