森七菜奥平大兼、二人の空気感が絶妙な映画「君は放課後インソムニア」

石川県七尾市を舞台としたオジロマコトの人気コミック「君は放課後インソムニア」は、2023年4月からテレビアニメ化されると、同年6月23日には実写映画として全国公開された。美しい街並みのなか、同じ秘密を持った高校生が爽やかでほろ苦い青春を過ごす姿は多くの共感を呼んだ。ここでは、実写版「君は放課後インソムニア」の魅力に迫りたい。

■森七菜のリアルなキャラクターづくり

秘密を共有する高校生の男女を演じた森七菜と奥平大兼
秘密を共有する高校生の男女を演じた森七菜と奥平大兼

(C) オジロマコト・小学館/映画「君ソム」製作委員会

本作は、映画「東南角部屋二階の」や「先輩と彼女」などの池田千尋監督が実写映画化。石川県七尾市を舞台に、不眠症という悩みを持つ中見丸太(奥平大兼)と曲伊咲(森七菜)が、使われてない高校の天体観測室で出会い、秘密を共有しながら交流を深めていく姿を描く。

漫画、アニメ、実写映画ともに物語の肝になってくるのが、石川県七尾市の街並みだ。実写映画では2022年7~8月にかけて七尾市を中心にオールロケを敢行。キャストたちも、街を肌で感じることが重要だと思い、空き時間には街並みを自分たちの足で歩いたという。

そんなキャストたちの行動によって登場人物たちが、実際街に住んでいるんだ...という説得力が増す。丸太も伊咲も、その他の高校生たちも、本当に街に馴染んでいるのだ。森自身、元々原作が大好きで、オファーを受けた瞬間は「夢が叶う瞬間ってあるんだな」と完成披露イベントで話していたが、伊咲という女の子の機微を見事に表現している。

伊咲は一見活発な女の子に見えるが、実は先天性の心臓疾患を抱えるという"秘密"を持つ。そんな枷があると、特に実写で表現する場合どこかドラマチックになりがちだが、極力そういった演出はなく、とにかく自然に"その場にしっかりと生きている"というリアルな女子高生を演じている。その素朴さが森の持ち味とも言えるが、深くなりすぎないギリギリのラインで視聴者に感情移入させるのは、池田監督のすごいところだろう。

■地域と密着した作品作り!

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放送情報【スカパー!】

君は放課後インソムニア
放送日時:9月20日(金)11:00~
放送チャンネル:WOWOWプライム
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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