宮崎あおいの可憐さ、イ・ジュンギの真っ直ぐな恋心に引き込まれる!「初雪の恋 ヴァージン・スノー」の瑞々しい純愛模様

映画「初雪の恋 ヴァージン・スノー」 
映画「初雪の恋 ヴァージン・スノー」 

(C)2007 KADOKAWA・CJ Entertainment・Dyne Film

対する宮崎は、子役時代から活躍してきた実力派。カンヌ国際映画祭で国際批評家連盟賞を受賞した「EUREKA ユリイカ」(2000年)や、ナント三大陸映画祭コンペティション部門主演女優賞に輝いた「害虫」(2002年)など、10代から国際的に高い評価を得てきた。「初雪の恋 ヴァージン・スノー」に出演したのは、宮崎がNHK連続テレビ小説「純情きらり」(2006年)でヒロインを務め、その放送期間中に大河ドラマ「篤姫」(2008年)の主演に正式決定するなど、国民的女優へと上り詰めていた時期だ。

イ・ジュンギと宮崎あおいという旬な2人の瑞々しい演技と、京都とソウルの美しい四季のコントラストが「初雪の恋 ヴァージン・スノー」の魅力。ジュンギは父親に連れられ京都に転校してくる高校生ミンを、宮崎はミンが一目で恋に落ちる可憐な女子高生・七重を演じている。

映画「初雪の恋 ヴァージン・スノー」 
映画「初雪の恋 ヴァージン・スノー」 

(C)2007 KADOKAWA・CJ Entertainment・Dyne Film

当時20代半ばのジュンギだが、京都の町を自転車で颯爽と走る姿はフレッシュな10代そのもの。七重の可憐さにみとれて彼女から目が離せなくなってしまうミンの純粋なキャラクターと弾けるような恋心を、キラキラした笑顔と真っすぐな瞳で表現している。

一方、明るいミンに対して七重は複雑な家庭事情を抱えたキャラクター。今にも消えてしまいそうな儚げで奥ゆかしい雰囲気を、宮崎が繊細な表情の変化で作り出している。互いの言葉が全く理解できなかった2人が、少しずつ相手の言葉を理解していくにつれて心も通わせていく。そんな高校生同士のピュアな恋模様は清々しく、見ているだけで癒やされる。

映画「初雪の恋 ヴァージン・スノー」 
映画「初雪の恋 ヴァージン・スノー」 

(C)2007 KADOKAWA・CJ Entertainment・Dyne Film

10代の2人の無邪気で切ない恋模様を彩るのは、京都の神社仏閣といった名所や街並み。おみくじやお守り、清水焼など京都らしい品々が重要なアイテムとして登場し、2人の運命の出会いをドラマティックに演出。そして数年後、大人になって再会した2人の背中をソウルの美しい雪景色がそっと後押しする――2つの都市の美しい景観をバックに、実力派の2人が織りなす純愛物語。季節の移り変わりを味わうように、ゆったりとした気持ちで楽しみたい良作だ。

文=酒寄美智子

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放送情報【スカパー!】

<イ・ジュンギ★プロジェクト2024>
映画「初雪の恋 ヴァージン・スノー」
放送日時:2024年9月20日(金)14:45~

チャンネル:ホームドラマチャンネル 韓流・時代劇・国内ドラマ
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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