国民的大ヒット作である松本零士原作の「銀河鉄道999」が6月18日(月)、BSスカパー!で初の実写化、そして生放送される。人気キャラクターであるメーテル役の栗山千明、鉄郎役の前田旺志郎にドラマ本番までの意気込みや、お互いの印象、作品への思いなどを直撃した。
国民的アニメと言われる作品のオファーを受けた感想は?
栗山千明「正直、私も驚きました。私自身、メーテルって誰もが憧れるキャラクターだと思いますので、そういうキャラクターを私にいただけるというのは、本当に驚きですし光栄ですし、恐縮ですし(笑)。うれしいと共に、本当に多くのファンの方々がいらっしゃるので、ご期待に沿えるように頑張らなきゃなと思っています」
前田旺志郎「僕も最初聞いたときは、驚きが一番大きくて...。誰もが知っているアニメの実写化をまさか自分がやらせていただけるなんて思っていなかったので、すごくうれしいなと思ったと同時に、生半可なことはできへんな、と思って。逆に言うと、皆が知っているってことは、皆の中にいる鉄郎、メーテルっていうのがあると思うので、その期待を裏切らないように頑張りたいと思います」
アニメ好きで知られる栗山さん、この「銀河鉄道999」という作品に対する思いは?
栗山「私はすごく小さいときに再放送とかで見ていまして。アニメ版は小さいときから好きだったんですが、中でもちょっと切なかったり、憂いを感じるようなストーリーに引き付けられた記憶があります」
前田「僕もアニメや漫画は好きな方で、でも実はこの『銀河鉄道999』はお話をいただくまで見たことがなく、いただいてからこの機会にと思って見てみたんです。メッセージ性がすごく強い作品で、子供ももちろん楽しめるし、大人が見てもすごい、納得いきながら見られるアニメやなと思いました」
改めて、長年愛される人気キャラ・メーテル、また鉄郎を演じるに当たって思うところはありますか?また、お互いを見ていかがでしょうか。
栗山「メーテルは、深い思いや意志だったり、内に秘めている切なさみたいなものを持っていたりします。そんな葛藤みたいなものをうまく表現できたらメーテルに近づけるのかなと思っています」
前田「(栗山さんのこの扮装は)すごい、超メーテルですよ!」
栗山「いや~、(この状況じゃ)それしか言えないでしょ?(笑)ありがとうございます」
前田「むちゃくちゃメーテルですよ!僕のメーテルのイメージは、クールというか、感情を表に出さないというか、無表情の中に、葛藤とかいろいろ悩みはあるけど、それを誰にも見せないよって女性ですね」
栗山「前田さんの鉄郎への印象は...だいぶカッコいい鉄郎だなって。いい意味ですよ(笑)。(原作の庶民的な顔の)イメージがやはり、あったので。現代っぽい、カッコいい鉄郎ですね。メーテルは人間の情や思いのようなものを、鉄郎から感じて、感化されて持っていくので、それだけ人間らしいというか、人の気持ちを動かせる少年というイメージですね」
前田「そうですね、もちろんメーテルもそうですし、鉄郎はたくさんの人に影響を与えて、仲間になってもらうというか、自分に味方してくれる人たちをたくさん作らないといけないんです。そこは意識して、自分が持っている鉄郎のような熱い思いっていうのをストレートに表現できたらなと思っています」
今回はさらに生放送のドラマということで、お心構えはいかがでしょうか?
栗山「そうなんですよ。(生放送のドラマは)初めてです。台本を読ませていただいて『これ、生でどうやってやるの?』っていうくらいボリュームのある内容ですし、実際に経験がないので、未知数ですよね。ひとつひとつ情報を得ながら役を作っていく感じですかね。正直まだ不安の方が...稽古をしていく中で自信持ってお伝えできればいいなと思っています」
前田「『どういうこと?』って感じですよね。僕は舞台経験もないので、生で人に伝えるっていうのは本当に初めてで、緊張とか、不安、怖いなって気持ちがあります。本番はアドリブとかできるんでしょうかね?」
栗山「私が動揺してしまいます!(笑)その余裕まで出てくればいいなとは思いますけどね~」
前田「本当、そのくらい楽しめたら、見ている人にもそういうのが伝わるんでしょうけど」
栗山「でも本番まであっという間ですよね、恐ろしい(笑)」
前田「余裕があまりない...けど、生でやるっていうのは初めてなので、普通の映画やドラマの撮り方とは全然違うと思いますし、生ならではの良さっていうのが映像を通して伝わればいいかなと思いますね」
実際にメーテル、鉄郎の役衣装を着てみていかがですか?
栗山「楽屋に入ったらハンガーに衣装がかかっていて『あー!メーテル!!』って、想像していた通りの衣装があって。ただ、単純にビジュアル的に成り立つのかとか、すごく不安だったんですが、ヘアメイクをはじめ皆さんにいい形にしていただいたので、最終的には気に入って、楽しい気持ちで着られています」
前田「僕は着て興奮しました。アニメの世界と同じだっ!ていうのと、改めて自分が鉄郎をやるんや!って実感したというか。"うわ!そのまんまや!"ってテンションが上がりました。あと、実はマントの巻き方が難しくて...僕、元々なで肩なので、マントがすぐ落ちるんですよ!(笑) 本番どうなんのやろなっていう不安がすごくて(笑)。ガチガチに巻いてもらわないと、すぐ落ちて来るって、(本番が)めっちゃ怖いです」
栗山「コワ~い(笑)」
前田「マント、どこ行った!?みたいにならないよう、心配です(笑)。戦士の銃も初めて構えたんですけど、いいですね」
栗山「ですよね!」
前田「子供心に興奮を覚えました!」
メーテルと鉄郎と言えば、すごく深い絆で結ばれた2人。本番まで、お2人もうまくやっていけそうですか?
栗山「初めてお会いしたのですが、イメージ通り誠実な方だな~、と」
前田「ありがとうございます!僕は、メーテルの持っているクールビューティーなイメージそのままというか、メーテルのお姿で初めてお会いしたので、すごく感じました、『めっちゃメーテル!』って。今もそれがまだ崩れてないです」
栗山「まだ大丈夫、かな(笑)」
前田さんから、先輩役者・栗山さんに何か聞きたいことはありますか?
栗山「えー!?答えられないかもしれない(笑)!」
前田「生で演じるときに、ハプニングが起きたり、焦ってしまったときの自分の落ち着かせ方、切り替えっていうのはどうしたらいいんですかね?」
栗山「うーん、私は生ドラマの経験がなくて。舞台でのお芝居って形にはなるんですけれど、その場合は、1カ月とか稽古して臨むので、意外とハプニングが楽しかったり、刺激になったりするんですけどね。でも、今回は違うと思います!舞台と違って、私も知りたいです(笑)」
ちなみに「999」が本当にあったら、行ってみたい星は?
栗山「それこそ、2次元の世界の国ですね。アニメキャラがいっぱいいるような」
前田「温泉が好きなので、そこらじゅうにお風呂屋さんがあって、いろんな成分の、いろんなところに効果のある風呂が1箇所にいっぱい集まっている星に行ってみたいですね~」
最後に、番組を楽しみにされている方々にメッセージをお願いします。
栗山「私自身、チャレンジングな作品ですし、皆さんにも『どんなことになるんだろう?』ってワクワクしていただける内容になると思います。"999"っていう、作品の醍醐味みたいなものを、実写になってもちゃんとお届けるよう、これから精一杯みんなで作っていきたいと思いますので、楽しみにしていてください、よろしくお願いします!」
前田「生ドラマっていうのが初めての体験なので、僕自身も分からないし、不安なんです。でも、皆さんが想像している鉄郎というか、何事にも真っ直ぐで、周りの人も彼の目標を手伝いたいと思うような、巻き込むぐらいの熱意っていうのが伝えられるよう、僕自身も体当たりで鉄郎を演じていきたいのでぜひ、見てください!」
文=magbug 撮影=伊原正浩
放送情報
銀河鉄道999 40周年記念生ドラマ『銀河鉄道999 Galaxy Live Drama』
放送日時:2018年6月18日(月)20:00~
チャンネル:BSスカパー!
※放送スケジュールは変更になる場合がございます。
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