菜々緒、ドラマ「無能の鷹」で演じる主人公は「世の中にいろんな影響を与えてくれる存在」

菜々緒
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――登場人物は、見た目は有能だけど中身は無能な鷹野、ひ弱で取引先に「無能そう」とナメられてしまう鶸田(塩野瑛久)​​、良い人すぎる鳩山(井浦新)​​、根回しの鬼・雉谷(工藤阿須加)​​、情報収集が趣味の鵜飼​​(さとうほなみ)​​、ありがとうとごめんねが言えない老害部長の朱雀​​​​(高橋克実)​​など、たくさんいますが、菜々緒さん的に気になるキャラクターはいらっしゃいますか? 

「もちろんみんな好きで、なんだか憎めない愛されるべきキャラクターたちばかりですけど、そのなかでも朱雀部長が​​(ドラマが進むなかで)​​​​成長していきます。60年近く生きてきたなかで、定着してきた癖や考えって直すのが難しいじゃないですか。朱雀部長がメインの回では、家庭のこと、会社のこと、同僚のこと、いろんなことに向き合う話になるので、視聴者の皆さんにも響く方がいらっしゃるんじゃないかなと思いますね」

――年齢を重ねた朱雀部長に限らず、新しい価値観って受け入れづらいですよね。

「そうですね。古くからの凝り固まった常識や慣れ親しんできた習慣があるなかで、新しいものを取り入れるって抵抗があるし、馴染めないことってあると思うので、そういったところを自分と置き換えながら見ていただけるんじゃないかなと思います。『変えていかなきゃ』って分かっていても行動に移せない人たちの背中を押す回にもなると思います」

菜々緒
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――菜々緒さんが演じる鷹野についての印象を教えてください。

「鷹野はいろんなものを超越しすぎて、『禅や仏と似た道を進んでいるんじゃないか』と錯覚させられます。世間一般から見れば無能だし何もできない鷹野なんですけど、我が道を突き進んで、自分に嘘がなく、正直に生きて、ただただ自分の人生を楽しんでいるだけなんです。

行動することで気づきが生まれる、自分が信じた道を突き進めば、自ずと道は開けるという『禅即行動』という言葉があるんですけど、鷹野は自然とその行動を続けている人なのかもしれません。彼女を見ていると『人間って本来こうあるべきなのかもしれないな』と思うし、取り繕ったり、コントロールしたりしなくても、自分らしさを失わずに信じた道を突き進めば、自ずと道って開けるんだなと、彼女から教わったような気がします。私のなかでは、鷹野はある意味で人生の師匠で、漫画やこの作品も人生の教科書になるんじゃないかなと思うんです」

――鷹野は友人にしても良い影響を受けそうですよね。

「鳩山さんが、『普通の自分を変えたい』と鷹野をメンターにする回があって、鷹野についていく話があるんですけど、実際にそれをやったらめちゃくちゃ面白そうだなと思いました。このドラマや鷹野は、たくさんの人の意識を変えて、世の中にいろんな影響を与えてくれる存在になるんじゃないかな...とさえ思えるほど、素敵な作品だなと思います」

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放送情報

「無能の鷹」
放送局:テレビ朝日系
放送日時:10月11日(金)スタート/毎週(金) 23:15~​​(※一部地域を除く)
出演者:菜々緒​​、塩野瑛久​​、工藤阿須加​​、さとうほなみ​​、高橋克実​​、井浦新​​ほか

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