――あこ子が思いを寄せる直己役の木村柾哉さんの印象は?
「初対面の第一印象は『なんて優しそうなお兄ちゃん!』という感じでした。でもそれだけじゃなくて、今回は本読みを4回くらいしたり、クランクインする前から結構一緒にお芝居を合わせられて仲を深めることができたのですが、木村さんってとにかく真面目なんです!本読みの段階からせりふを覚えていたり、集中力が長く続く方で、同じシーンを何度重ねても最後まで同じ熱量でお芝居できるんです。すごくプロ意識が高くて、本当に勉強になりました」
――劇中では直己のキュンポイントがたくさんありましたが、ご自身に刺さったキュンポイントを教えてください。
「頭ポンポンはずるいですよね。直己くんは人たらしなところがあって、別に意識せずにポンポンっとできちゃうタイプなので、あんなのやられたら女の子はみんなキュンとするだろうなって。私もされたことがないので『これかぁ~』って思いながらポンポンされていたんですけど、劇中では何度か出てくるので、ぜひとも木村さんのファンの皆さんにはあこ子に感情移入してもらって叫んでいただきたいなと思います(笑)」
――「友情と恋愛」がテーマですが、ご自身はどちらを優先しますか?
「私は友情を圧倒的に大事にしちゃう派ですね。あこ子たちみたいな状況になったら、譲っちゃいます。同性の友達っていろんなところで共感できるし、分かり合える部分がいっぱいあるじゃないですか。でも、異性だとどうしても理解できない部分があるから、共感性という意味でも友達を大事にしたくなっちゃうんですよね」
――タイトルに掛けて、ご自身の譲れないことを教えてください。
「1人の時間です。1人の時間がないとダメかも。テレビを観るにしても、ショッピングをするにしても結構1人でできちゃいますし、逆に1人の時間を奪われるとストレスが溜まっちゃうと思います」
――最後にファンの皆さん、鑑賞される方々にメッセージをお願いします。
「この作品は、恋愛を取るか友情を取るかという話でもありますが、恋愛や友情を通して登場人物たちが成長していく模様を描いているので、今の自分と重ねたり、過去の自分と重ねたりすると、きっと共感していただける部分があると思います。ぜひいっぱい笑って泣いて楽しんでいただけたらいいなと思います」
文=原田健 撮影=中川容邦
放送情報
映画『あたしの!』
2024年11月8日(金)公開
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