(C)2008『三本木農業高校、馬術部』製作委員会
馬術部に所属している2年生の香苗の担当は名馬でありながら、目の病気のため引退し、三本木高等学校にやってきたタカラコスモス、愛称・コスモ。顧問の先生(柳葉)曰く、コスモの世話を任せたのは香苗自身も気が強いから。言うことを聞かないコスモに手を焼き、バカ馬呼ばわりする香苗だが、コスモが種付けに出されることを知り、内心では心配をする。
そんな時期に勃発したのが馬術部のエース・岡村との大喧嘩だ。厩舎で大会の"お疲れ様会"をしていることを皮肉られたことをきっかけに、馬たちが騒ぐほどの大乱闘に発展する。全力で男子に飛びかかっていく香苗を演じた文音の体当たりのアクションと喜怒哀楽の表情が、生命力あふれるヒロインをキラキラと輝かせている。
その後、種付けが終わったコスモが戻ってくるが「馬は人の信頼に応えようとする生き物だから」と言われた香苗は、緑鮮やかな季節も雪が降り積もる日も懐妊したコスモと共に過ごすようになる。
■出産に涙を流し、やがて心で通じ合うバディになるコスモと香苗
(C)2008『三本木農業高校、馬術部』製作委員会
苦い挫折を味わった岡村は馬術部から距離を置くようになるが、香苗を気にかけ、コスモが産気づくと、厩舎まで連れていく。部員たちが見守る中、先生たちがサポートし、香苗が鼻の頭を真っ赤にしながらコスモの頭を撫でて何度も何度も「頑張れ!」と泣いて励ます場面も文音の存在が光る。母親になったコスモは香苗が呼ぶ声に初めて反応、友達や先生や校長先生の温かさにも触れ、香苗自身も少しずつ大人びていく。
2度とない季節の中、生命の重さや切ない別れを味わう主人公を体現した本作はハリウッド映画にも出演した女優、文音の原点である。
文=山本弘子
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