岡田将生が『アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師』を通して得た気づき「大きな反省と大きな経験を得た作品に」

映画『アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師』

(C)2024アングリースクワッド製作委員会

――職業としては異色なコンビではありますが、所々では息のあった掛け合いも見せていました。岡田さんは理想のバディの相手を選ぶなら誰を選びますか?

「答えになっていないかもしれないですが、犬かもしれません。子どもの頃から犬と猫がいる環境だったので、実家に帰ると犬が僕を求めてくれますし、犬と猫にはたくさん助けられてきました」

――癒しをくれる存在というか

「そうですね。一緒にベッドで疲れを取るっていう(笑)。やっぱり、一緒に寝てぺろぺろされて起きて仕事に行くほど嬉しいものはないんですよね。あっちは餌くれなんですけどね(笑)」

――『ザ・トラベルナース』『虎に翼』『ゴールド・ボーイ』『ラストマイル』など、この1年の活躍について、ご自身でどのように感じていますか?

「今年は人様の目に触れるようなお仕事をしようと心がけてはいたものの、思っていたよりも多くの方に見ていただけて、まずはひと安心しました」

――その中で『アングリースクワッド』は岡田さんにとってどのような作品になっていきそうですか?

「『アングリースクワッド』の撮影が終わった後に反省することもあったのですが、こんなに感情的に仕事ができたことがなかったので、とてもいい経験になりました。僕はいい作品を作ることを一番に考えているので、皆さんと現場でアイデアを出しながら作っていました。関わった以上は絶対にいい作品にしたいという思いがあって。それはどの作品も同じようにあるんですけど。それが『虎に翼』でも活かされた部分だったので、『アングリースクワッド』に出会えたおかげで、自分で発言をすることの大切さに気づきました。だからこそ、10年、20年経っても、この作品は忘れない作品になっていると思いますし、人間的にも俳優としても、大きな反省と大きな経験を得た作品になると思います」

――これまでいろんな作品を経験している岡田さんであっても、新しい発見があったんですね

「そうですね。自分にとって大きく変わったポイントでした。多分5年後に『アングリースクワッド』での自分の姿を思い返すだろうなという気がしていて。最近は若い俳優さんとお仕事をする機会が多くなってきたのですが、アイデアを出したり発言することが怖いと思っている人とそう思わない人の両方がいる中で、自分が実際に葛藤した経験を伝えられると思うんですよ。そういった先々のことを考えても、忘れられない作品になりました」

――岡田さんは20代を経験して役者という仕事に対しての向き合い方は変わりましたか?

「変わりましたね。映画を作ることが大好きなので、もう少し違う側面から関わりたいとか、早い段階から制作をしたいとか、いろんな思いが芽生え始めました。でも、一つの映画を作ることはすごく大変じゃないですか。たくさんの方々が関わっていて、そのうちの一人になれているのは本当に嬉しいんですけど、20代とは違う関わり合いを今後はしていきたいなと思っています」

――最後に『アングリースクワッド』の魅力を教えてください

「上田監督の『カメラを止めるな!』を見た時にエンタメにする力をまざまざと見せつけられました。その監督がまた映画を撮るとなった時にどんなエンタメを撮るんだろうと思ったら、想像以上のものができあがったので、ぜひみなさんには映画館で笑ってスッキリして帰ってもらえたら嬉しいです」

取材・文=川崎龍也

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