ジェームズ・クラベルの小説「将軍」を、真田広之をはじめ、浅野忠信、アンナ・サワイ(澤井杏奈)、二階堂ふみら多くの日本人キャストでドラマ化し、エミー賞の主要部門を総なめにする史上最多18部門受賞という快挙を達成した「SHOGUN 将軍」。日本の時代劇が世界的な話題作となったが、「SHOGUN 将軍」で抜群の存在感を示した真田と浅野といえば、今から10年以上前にハリウッドで製作された映画「47RONIN」(2013年)でも国際的なプロジェクトに参加していた。
WOWOWシネマで12月14日(土)に放送される「47RONIN」は、時代劇の定番"忠臣蔵"を下敷きに異端児と呼ばれるサムライと家老率いる侍たちが亡き主君の仇を討つべく立ち上がる様子を、伝奇要素を交えながら描いたキアヌ・リーヴス主演のファンタジーアクションだ。
赤穂の国、大石内蔵助率いる侍たちは、吉良上野介と謎の女・ミヅキの陰謀により、主君・浅野内匠頭の命と侍の身分を奪われてしまう。大石が吉良に捕らえられ家臣たちが散り散りになる中、幼い頃に浅野に命を助けられた異端児のカイは牢から出された大石や家臣とともに仇討ちを決意する。
関ヶ原の戦い前夜に渦巻く陰謀を描いた「SHOGUN 将軍」では、英国人航海士・按針(コズモ・ジャーヴィス)を家臣とする戦国一の武将・吉井虎永を演じた真田だが、「47RONIN」でも仇討ちを指揮する大石を演じており、キアヌ演じる異端児・カイとの関係など「SHOGUN」ともどこか重なるようなキャラクターを演じている。
真田は流暢な英語を操りながら威厳のあるリーダー像を体現しており、眼差しや表情、台詞回しによって醸し出される重厚感で作品に迫力をもたらしている。さらにはハードな殺陣といった剣術アクションもこなしており、キアヌに殺陣の指導もしたそうだ。
一方、「SHOGUN 将軍」では虎永の家臣でありながら敵ともつながっている悪役・樫木藪重を魅力的に演じた浅野は、本作でも悪役の吉良を怪演。刀を眺めながら浮かべるニタっとした不気味な笑い方など、憎らしくもどこか生き生きとした表情が印象的だ。
自由な浅野の芝居をどっしりとした存在感で受け止める真田──この2人といえば「MINAMATA-ミナマタ-」(2020年)、「モータルコンバット」(2021年)など数々の海外作品でも共演しているが、その原点ともいえる「47RONIN」でもその相性の良さを感じることができる。
放送情報【スカパー!】
47RONIN
放送日時:2024年12月14日(土)15:30~
チャンネル:WOWOWシネマ
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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