推しと両想いになるという、ティーンの憧れが詰まった藤もも原作の人気コミックを映画化した学園ラブストーリー「恋わずらいのエリー」。12月20日(金)にWOWOWシネマで放送される本作は、ダブル主演を果たした宮世琉弥&原菜乃華という、今をときめく彼らの魅力と胸キュン要素が溢れんばかりに詰まったキラキラとした1本となっている。
宮世は「パリピ孔明」(2023年)や「映画 マイホームヒーロー」(2024年)など、光だけでなく影も演じられる俳優として急成長中。"Ryubi Miyase"名義でアーティスト活動も行っており、作詞・作曲も手がけるなど多才ぶりを発揮している。一方の原も、話題作への出演が相次ぐ若手俳優の筆頭。映画「ミステリと言う勿れ」(2023年)で放った瑞々しい存在感も記憶に新しく、ドラマと映画で大ヒット漫画を実写化する「【推しの子】」シリーズでは人気キャラクター・有馬かな役に抜擢されている。あらゆる作品に引っ張りだこの2人が顔を揃えて、キュートなラブストーリーを紡いだのが「恋わずらいのエリー」なのだ。
学校イチのさわやか王子・オミくんこと近江章(宮世)を眺めつつ、彼との妄想を"恋わずらいのエリー"の名前でSNS上でつぶやくのが日課の妄想大好き女子・エリーこと市村恵莉子(原)。ところがパーフェクトだと思っていたオミくんは、実は口が悪い"ウラオモテ男子"だったことが判明。しかもエリーの恥ずかしい妄想がオミくんにバレてしまい、大ピンチを迎えると思いきや、オミくんは「その妄想、叶えてあげてもいーよ?」と面白がり、2人が急接近していく。
モテモテのイケメンである少女漫画らしいオミくんというキャラクターも、宮世が演じると説得力がある。実は口が悪いというギャップも面白く、どこか憂いのある表情も魅力的な宮世が、オミくんの内面に秘めた熱さや寂しさまでをしっかりと体現している。原は妄想女子のエリーとして、コメディエンヌぶりを気持ちよいほどに爆発させており、コロコロと変わる表情がなんとも愛らしい。新海誠監督作品「すずめの戸締まり」(2022年)でヒロインを演じていた原にとって、声の良さも武器の一つだ。エリーによるモノローグの多い本作では、彼女の声の演技のうまさも改めて実感できる。
壁ドン、ほっぺむぎゅ、頭ぽんぽんに加え、原作コミックでも名シーンとして知られるジャージ越しのキス"ジャージキス"など、悶絶するような胸キュンが満載の本作。それだけでなく、人間ドラマの部分にも注目だ。エリーは"推し"であったオミくんと急接近していく中で、彼の飾らない素顔を知っていく。そしてオミくんも、本当の自分を見つめてくれるエリーの一途さに惹かれていく。
宮世と原の好演によって応援したくなるオミくん&エリーが生まれているほか、主題歌「SWEET NONFICTION」を担当したNiziUが生徒役でカメオ出演しており、最後まで楽しめる青春ストーリーとなった。
文=成田おり枝
放送情報【スカパー!】
恋わずらいのエリー
放送日時:2024年12月20日(金)21:00~
チャンネル:WOWOWシネマ
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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