田野優花&かれしちゃんが体当たりで挑んだ新感覚のエロティック・ホラー!田野優花「今の私の最大限の覚悟を全て出し切ることのできた作品」映画『ぼくらのふしだら』
- 俳優・女優
- 2024.12.27
――「青鬼」も手掛けている小林監督の撮影現場でしたが、監督やスタッフさんのこだわりや現場の雰囲気、裏話などありますか?
田野「監督はすごくフランクな方ですけど、こだわりがすごかったです!特にクライマックスの屋上のシーンは大変でした。3テイクくらいで終わるかな、と思いきや、10テイクくらい撮りましたね。寒かったし大変でした。涙を流さなければいけないシーンだったので、『私ってこんなに何回も涙流せるんだ!』と自分にびっくりしました。信一役の植村くんもテンションを落とさずに食らいついてくれていて、こだわりの詰まったいいシーンになっていると思います」
かれしちゃん「僕は映ってないところでストーブにあたりながら大変そうな二人を観ていました(笑)」
かれしちゃん「僕が印象的だったシーンは冒頭のみなみちゃんとのベッドシーンですね。最初本当に緊張していて、田野ちゃんにも支えてもらって、監督から『硬すぎるからもっと柔らかく!』と声が飛んできたりもして、『やばい!がんばらなきゃ!』と必死でした。撮影が始まってすぐに絡みのシーンだったので、頑張って気持ちをもっていきました」
田野「私はササヤキに流される立場だったので気持ちをもっていきやすかったですけど、かれしちゃんは女の子をリードする役回りなので大変だったと思います」
──今回の撮影を振り返って思うことは?
かれしちゃん「すべての出来事が思い出深くて、全部が濃い経験になりました。忘れられないのは、クライマックスの夜の屋上シーンです。とにかく夜風がビュービューと寒くて...。みんな一生懸命頑張っているのに弱音なんて吐いてはいられない。でもボクは寒いのが苦手。撮影が終わるまで『頑張れ、ボク!』と心の中で自分を励ましていました。演技経験の浅いボクですが、今回の撮影ではササヤキという謎めいたキャラクターを通して自分の持てる力の全てを出し切ってぶつけた感覚があります。観客の皆さんには映画を観て浸って、ふしだらな世界に飲み込まれていただきたいです」
――本作は「性欲と引き換えに時間停止能力を手に入れた女子高生」の物語ですが、もし自分に大きな代償があったとしても"手に入れたいもの"はありますか?
田野「どんなに食べてもおなかいっぱいにならない胃がほしいです。食べ物が大好きで、いろんなものを食べたいのに胃のキャパが小さくて...。いっぱい食べると次の日は本当に動けなくなっちゃって。無限に広がる胃袋がほしいです!」
かれしちゃん「どんなゲームでもトップレベルまで上手くなる力がほしいです!オフの時間はずっとゲームしているので、どんなゲームも極められるようになりたいです」
──公開を迎えた今の心境を教えてください
田野「『ぼくらのふしだら』は、今の私の最大限の覚悟を全て出し切ることのできた作品です。パブリックイメージや継続している仕事の関係もある中で、この作品の出演をOKしてくれた事務所の方々、そして私を主演に選んでくださった映画製作側の方々に感謝しています。AKB48時代からのファンの方の中には、複雑な反応をされる方もいるかもしれませんが、俳優・田野優花としての全力をスクリーンで観ていただき、新しい形で評価してもらえたら嬉しいです」
――最後にこの記事を読む方にメッセージをお願いします
田野「『こんなことやっちゃう!?』という物語を存分に楽しんでほしいです。腹をくくってお芝居をして、皆で一つの作品を作り上げたので、ぜひこのエロホラーを見届けてほしいです!」
かれしちゃん「エロティックホラーという分野ですが、みなみちゃんと信一くんの二人がどんな結末を迎えるのかに注目してほしい。それを邪魔しているのか手伝っているのか、ちょっかいを出してくるササヤキの振る舞いも楽しんでもらえると嬉しいです!」
映画情報
映画『ぼくらのふしだら』
2025年1月3日(金)よりテアトル新宿ほか全国順次公開
監督・脚本:小林大介
原作:大見武士「ぼくらのふしだら」(少年画報社「月刊ヤングキングアワーズGH」刊)
出演:田野優花、かれしちゃん、植村颯太、木村葉月、石川翔鈴、岩永ひひお、中村公隆、もりゆうり
制作プロダクション:NeedyGreedy
製作:映画『ぼくらのふしだら』製作委員会
配給:フルモテルモ
2024年/日本/74分/カラー/2:1/PG12
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