2023年に芸能生活50周年を迎えた女優の大竹しのぶ。2024年も月9ドラマ「海のはじまり」(フジテレビ)の南雲朱音役で出演。作品内において高い演技力で確かな存在感を示す大竹だが、若かりし頃には渾身の演技でチャレンジした作品がある。それが1月12日(日)に日本映画専門チャンネルで4Kデジタルリマスター版が4K化TV初放送される映画「あゝ野麦峠」(1979年公開)だ。
物語の舞台となる明治後期は、鉄道や電信、大砲、軍艦に至るまで、欧米先進国からの輸入に頼っていた時代。その中で、外貨の稼ぎ頭となっていたのが絹糸だ。明治42年には生糸生産高で世界一になるなど、生糸は日本の近代化や工業化の基盤を支えた産業だった。一方で、製糸工場で働く糸取り工女たちは早朝から夜遅くまで長時間労働を課せられるなど、劣悪な労働環境での就労を強いられていた。
そんな糸取り工女たちの実態を描いた山本茂実のノンフィクション小説を大竹主演で映画化したのが本作だ。
大竹演じるヒロインの政井みねは、岐阜県飛騨地方の寒村で暮らす13歳の少女。父母と2人の兄がいるが、まだ小さな4人の弟妹を抱え、苦しい家計を助けるために長野県岡谷市の製糸工場に新工(しんこ/初めて見習い工女となる少女)として働きに出ることになる。
■リアリティーを追求した過酷な撮影現場
放送情報【スカパー!】
あゝ野麦峠<4Kデジタルリマスター版>
放送日時:1月12日(日)21:00~ ほか
放送チャンネル:日本映画専門チャンネル
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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