――秋山聖役の宮近海斗さんとは『インフルエンス』以来となる共演なんですよね。
「おそらくちゃんと会話をしたのは今回が初めてだと思います。以前、『インフルエンス』の時には挨拶程度で、役としてセリフを交わすこともなかったので、ほぼ初めましてという感覚でしたね」
――今回共演されてどんな印象を受けましたか?
「『インフルエンス』での宮近さんの役柄が怖くて、少しヤンキーっぽい雰囲気もあったので、そのイメージが自分の中でとても強かったんです。なので、今回お会いする前は、クールで少し怖い感じの方なのかなと思っていて(笑)。でも、実際にお会いしてみたら、とても穏やかな方で驚きました。自分の中では『インフルエンス』での宮近さんの役と、今回の聖役が結構かけ離れた印象だったんですけど、本読みなどでご一緒してみると、『実は宮近さんは聖寄りなのかもしれない』と感じました」
――たとえば、どういったところで感じましたか?
「いつも本当にニコニコしていて、怒ったりすることがないって聞いていたので、聖っぽいなって。それに、お忙しいはずなのにテンションの変動がほとんどなくて、『今日は疲れてそうだな』とか『今日はすごく元気だな』って感じることがなくて常にフラットで穏やかなんです。それって実はすごく難しいことだと思いますし、あまり見ないタイプだなと感じ、そういう穏やかな雰囲気も、まさに聖っぽいなと思いました」
――撮影中はどんな話をすることが多いですか?
「何話してたかな...(笑)。スタッフさんも含めて、宮近さんが出演された番組をみんなで見て、『昨日見ましたよ』みたいな話をすることが多いですね」
――現場ではどちらがリードされるんですか?
「割と各々自由にやってる感じがしますね。特にリードするもされることもなく、私がすることもなく。そこもなんか幼なじみっぽくていいのかなって思いますね」
――小和は聖に対して安全な位置にいることを選びましたが、もし葵さん自身が小和の立場であれば、どんな選択を取りますか?
「難しいけど、今回の聖みたいに、相手がちょうど振られたタイミングで相談をしてくれるとか、そういうきっかけがあれば、関係性を変えようと勇気を振り絞るのもありだと思います。ただ、私個人の考え方としては、愛情にはいろいろな種類があると思っていて。家族のような愛情、友達としての深い絆、そして恋人としての特別な愛情など、それぞれがスペシャルなんだと思います。なので、友達のままだとしても、お互いが幸せでいられる関係なら、それも素敵なんじゃないかな、と思いますね」
――小和の選択も葵さんの中では共感できるものだったんですね。
「そうですね。『分かるな~』と思いながら見ていました(笑)」
――2024年は『セツアンの善人』や『おいち不思議がたり』など多くの作品に出演されましたが、2025年に新たにチャレンジしたいことはありますか?
「昨年は久しぶりに海外旅行に行けたんですよ。コロナ禍の前の2019年以来の旅行だったので、本当に楽しくて。来年はもっといろいろな場所に行けたらいいなと思っています。あとは時間ができたら新しい趣味を見つけたり、新しいことに挑戦したりしてみたいですね」
――行ってみたい国はありますか?
「イタリアには行ったことがないので、行ってみたいと思っています。フランスには以前何度も訪れたことがあって、すごく好きな国なので、改めて行ってみたいです。これまで仕事で行くことが多かったので、今度は遊びで行きたいですね」
――素敵ですね
「あとは、あまり知られていないような、『なんでそこに行ったの?』と思われるような島にも行ってみたいです(笑)」
取材・文=川崎龍也
放送情報
「ホンノウスイッチ」
放送日時:2025年1月11日(土)23:00~スタート 毎週(土)23:00~放送
チャンネル:テレビ朝日系
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