岡田准一宮崎あおいが夫婦役で2度目の共演!日本独自の暦作りに尽力した安井算哲の半生を描く「天地明察」

日本で初めて独自の暦を作り上げた安井算哲の半生を描いた、冲方丁によるベストセラー小説「天地明察」。将軍に囲碁を教える役職であると同時に、天文と算術に目がない算哲が、長く使われていた暦のズレの理由を解明、修正し、正しい日本の暦を作るという壮大な物語だ。

2012年に映画化された際は、豪華なキャストが話題を呼んだ。主演は岡田准一で算哲役を務め、妻となる女性・えんを宮崎あおい(※「崎」は正しくは「立さき」)が演じた。2人が夫婦役で共演したのは、2008年公開の映画「陰日向に咲く」に続いて2度目となった。また、岡田と宮崎が2017年に結婚したのは周知の通りで、それだけに2人の演技に注目したい作品と言えるだろう。

■算哲の純粋さと熱い心が伝わってくる岡田准一の演技

物語は、岡田が演じる算哲が屋根の上で星を眺めているシーンから始まる。満点の星空を見上げて声を出して微笑んだり、楽しげに夜空を見回したりする姿は、子どものように無邪気だ。また、神社に面白い設問(和算の問題が書かれた絵馬)が掲げられたと聞けば、駆けつけて一心不乱に問題を解こうとする。
そんな姿からは、算哲が天文と算術に心を奪われているのがよく伝わってくる。また、将軍に囲碁を教える際にあらかじめ決められた手を打つことを嫌い、腹を決めた表情で石を置いて、本因坊道策(横山裕)との真剣勝負を求めるといった熱のある一面も見せる。

天文と算術を愛し、熱い想いを持つ算哲を、岡田が説得力を持って演じているからこそ、その後命じられる北極出地(日本各地で北極星の観測を行う)で奮闘する姿、最初に選定した暦が間違っていた時の苦悩、それでも正しい暦を追い求める算哲の姿が、自然と心に入ってくる。

その一方で、えんの愛らしい笑顔が直視できずに顔をそらしてしまう純朴さや、置き忘れた刀を大声をあげて取りに戻るコミカルなシーンなども、岡田はとても純で、人間臭く演じている。物語が始まって間もないうちに、多彩なシーンとそれに合った岡田の演技によって、算哲という人物の幅がより広がり、より魅力的なキャラクターとなっているのだ。

■表情豊かで気が強いえんを魅力的に演じた宮崎あおい

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放送情報【スカパー!】

天地明察
放送日時:2025年1月11日(土)16:00~
チャンネル:WOWOWプラス
※放送スケジュールは変更になる場合がございます

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