• いいね
  • コメント
  • ブックマーク

阿部寛のニヒルで頼りのあるイメージとは正反対の頼りなく情けない主人公を好演!コミカルな演技が光る「疾風ロンド」

俳優

999 999 999
「疾風ロンド」
「疾風ロンド」

(C)2016「疾風ロンド」製作委員会

東野圭吾が2013年に発表した大ヒット小説を2016年に阿部寛主演で実写化した「疾風ロンド」。

医科学研究所から新型炭疽菌「K-55」が盗まれ、所長の東郷(柄本明)のもとに「K-55」を埋めた場所の目印というテディベアの写真と「三億円を用意しろ」という脅迫メールが届く。犯人は研究所を解雇された葛原(戸次重幸)だと分かるが、交通事故に遭い死亡。テディベアに埋め込まれた発信機の電源が4日しか持たないと知り、主任研究員・栗林(阿部寛)は「K-55」の回収のためスキー場を捜索始める。しかし、その場には「K-55」を狙う人物が現れる。

スキー場を舞台に二転三転もする予想もつかないタイムリミット・サスペンスはもちろんのこと、どこかユーモラスな人間模様も垣間見られる本作。消えた「K-55」の行方はもちろんのこと、怪しい人物たちとのスキーでの追いかけっこや親子の交流、中学生の淡い初恋などこれでもかと見どころが詰まっている。

東野圭吾と阿部寛の組み合わせといえば、連続ドラマでスタートし、スペシャルドラマ、2度の映画化もされた「新参者」シリーズを思い浮かぶ人も多いが、その路線とは違ったコメディーの要素が色濃く出ているのが本作。「TRICK」シリーズや「テルマエ・ロマエ」シリーズといったコメディー作品でも唯一無二の存在感を発揮している阿部寛が、頼りなくて抜けている研究員・栗林をコミカルに演じている。

登場からしてもワックスのかかった廊下で転んだりと、何とも情けない姿を見せる栗林。雪山では顔以外すっぽりと埋まってしまい身動きが取れなくなったりと、これまでのニヒルで頼りになる阿部寛はここにはいない。その代わり、親として中学生の息子との接し方で悩んだり、出世のために所長の無茶な命令に怒りながらも従ったりとダメな中年男性がここにいる。これまでとはまた違った阿部寛を堪能できるのだ。

この記事の全ての画像を見る
次のページへ
  1. 1
  2. 2
  1. 1
  2. 2

放送情報【スカパー!】

疾風ロンド
放送日時: 3月8日(土)9:15~
チャンネル: WOWOWシネマ
※放送スケジュールは変更になる場合があります

詳しくは
こちら

Person

関連人物

Comment

コメント